ひな祭り大作戦！
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昼御飯を食べた後、俺と妃咲ちゃんは一緒に茶を飲みながらのんびりとテレビを見ていた。そういえば今日はひな祭り、テレビでもかわいらしい雛人形を特集して、今時のひな祭り事情について楽しそうにレポートしていた。男である俺には縁のない話だが(いや、お妙さんと結婚して女の子が生まれた場合は別として！)妃咲ちゃんはやっぱり女の子。画面の中の雛人形にぽけと見とれて『ひな祭りかぁ…』と呟いていた。
「妃咲ちゃんの実家でも、毎年こーゆーの飾ってたの？」
『そうですねー…おじいちゃんちが広かったので、こーんな大きい７段飾りでしたよ！』
そう言って手を広げ、無邪気に笑う妃咲ちゃんを見ていたら、俺の頭にビビビッと神が降臨した。
「…妃咲ちゃん、ひな祭りって何すんの？」
『え？そうですね…普通は皆で集まってひなあられやご馳走食べて、白酒とか飲むんじゃないですっけ？』
「そーかそーか、わかったぞ！わっはっは！」
『…？勲さん？』
いきなり笑い出した俺を目の前にして、妃咲ちゃんは驚きつつ不思議に思っている顔をしていた。そりゃそうか。
「妃咲ちゃん、隊士全員に召集かけてくれ！そんで妃咲ちゃんはこれをお妙さんに届けてくれ！」
『は、はぁ…了解しました』
今一つ腑に落ちない様子の妃咲ちゃんだったが、ゆっくり立ち上がって廊下に出ていった。ふはは、たった今思い付いた割には完璧だ！
「ひな祭り大作戦、始動！」
25＊ひな祭り大作戦！
