交通ルールを守ろう
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「……だから、…で……なんだ」
『は、はぁ…』
只今、トシくんの運転するパトカー内でお説教を受けてます。内容はさっきの私の行動について。どうやらトシくんは私が総悟と勲さんに抱き着いたのが気にくわないらしい。さっきから同じようなことを何度も繰り返している。
「…だからもう、他の男には抱き着くな」
『だ、だって総悟や勲さんは家族みたいなもんだし。気を付けるけど……』
そう言ってチラッとトシくんを見ると、ものすごく不機嫌そうな顔をしてブツブツと文句を言っていた。
「大体俺には全然…」
『ト、トシくんには絶対抱き着かないよ!』
「何で俺!?普通逆だろ!」
『だ、だってトシくんは…その、隣にいるだけでドキドキするというか…!何て言うんだろっ、心臓が、こう…破裂?しそうな……』
もうトシくんの方が見ていられなくなってモゴモゴ言いながら目線を逸らすと、トシくんまでもが黙ってしまった。すると突然パトカーが速度を落としてそのまま止まってしまったので、顔を動かさずに目だけでトシくんの様子を窺うと、トシくんは口を真一文字に結び、真っ赤になって前方を凝視していた。
『トシ、く…?』
「あー!」
私が突然の叫びに驚いていると、トシくんは「そういうことかよ…」と呟きながら再びパトカーを動かした。
「あんま可愛いこと言うなバカ」
『バカって何…』
理不尽な「バカ」というレッテルに納得出来ずに言い返そうとすると、トシくんは優しく微笑んでこう言った。
「仕事中なのに、手につかなくなるだろーが」
そんなのこっちのセリフだよ!トシくんのそんな表情見たら、こっちこそ集中出来ないじゃないぃぃぃ!