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『いてて…』
妃咲は近藤さんに殴られた(当然、俺や総悟よりも手加減されているが)頭をさすりながら、3人で食堂まで行った。涙目でたんこぶの様子を鏡で見る妃咲に「大丈夫か?」と声をかけると、『平気!』と元気よく返事をして笑っていた。しかしすぐ総悟の方を向き、腕を組んで文句を言った。
『もー、総悟のせいで怒られちゃったでしょ!何であんなことしたの?』
何でも何も総悟は昔から俺の命を狙っていたし、妃咲と俺が…つ、付き合うことになったのも面白くないんだろう。まぁ妃咲の前で理由を正直に言うはずはないだろうと思っていた俺だったが…次の総悟の言葉を聞いて、ふいた。
「俺、寂しかったんでさァ…妃咲と土方さんが付き合い始めて、俺を構ってくれなくなるんじゃねェかと思うと…」
う、うそくせー!100%嘘だろお前!俺は騙されねェぞ…とグッと構えたが、隣を見ると妃咲が瞳を潤ませて総悟を見ていた。
『総悟…』
「おい妃咲、」
『ゴメンね!』
そう言って妃咲は、総悟をギュッと抱き締めた。ん?抱き締めた…?抱き締………?
「ああああ!何やってんのお前ェェェ!!」
『そうだよね、今まで私たち3人組で仲良くしてたんだもんね』
「仲良くしてたか!?」
『寂しかったでしょ、総悟ぉ…ううっ』
「何で泣いてんの、何で泣いてんのォォ!?」
妃咲の突然の行動に動揺しつつも2人を引き剥がそうとしていたら、総悟はニヤリとほくそ笑んだ。
「妃咲!こいつ今ほくそ笑んだ!!」
「言いがかりはよしてくだせェ土方さん」
「なー妃咲ちゃん」
「おわ!どっから出てきたんだ近藤さん!」
突然の近藤さんの登場に、俺は更に焦った。何だここは、予想外の行動をするやつばっかか!?
近藤さんはその図体からは考えられないような寂しそうな声を出した。
「俺は仲良しグループには入ってねーの?」
『ふふ、勲さんも寂しがり屋なんですね』
そう言った妃咲は総悟から離れて近藤さんの前に行き、デカいゴリラをギュッと抱き締めた。
「ああああ!はーなーれーろォォォ!」