オタクの何が悪い!
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「…と、いうことだ」
「…マジですかィ」
「うそだろ…」
『んん?どーしたでござる近藤氏、土方氏、沖田氏?』
俺は妃咲を連れて近藤さんの部屋までやって来た。そこにはちょうど総悟もいたので、話した。恐らく妃咲は、ヘタレたオタクになってしまったと…!
「あ、あの…妃咲ちゃんだよね?」
『何を言ってるんだよ近藤氏~』
「…」
『正真正銘、日向妃咲でござる!』
「そう、だよね…」
妃咲の姿で妃咲の声、違うのは中身だけという何とも複雑な思いで2人の会話を呆然と眺めていたが、俺は気付いた。
「近藤さん!妃咲がオタクになったのが俺と同じ感じなら、働く意欲は…」
その言葉に近藤さんと総悟もハッとして妃咲を見た。妃咲はわざとらしくハァと息をはいて言った。
『本音を言うと働きたくはないんだがね~。しかしフィギュアやコスの衣装を買おうと思うと、やはりお金が…』
「やめてェェ!妃咲ちゃんは頑張り屋さんだもん!いつも仕事頑張ってるもんンンン!」
とうとう発狂した近藤さんをなだめ妃咲を見ると、なぜか総悟をまじまじと見つめていた。
『沖田氏、沖田氏~。その袴姿はさては【はいから少年マジカルS】のコスプレでござるな~?かなり完成度が高いね~写真撮らせてもらっていいかな?』
言うがはやいか妃咲は総悟をその場に立たせ、色々な角度から写真を撮っていた。総悟はなぜか微妙に頬を赤らめていた。
「…何で照れてんだ、お前」
どこから持ち出したのか高そうなカメラで写真を撮りまくった妃咲は、満足したのか大切そうにカメラを鞄にしまって座った。
「ってゆーか、いつから妃咲はこんななんでィ?」
「えー…確か鍛冶屋から帰ってきた時……」
鍛冶屋?鍛冶屋……ってことはまさか!
その瞬間、近藤さんも総悟も同じことを思ったのだろう、俺たちの視線はある一点に注がれた。そう、それは妃咲の背負っている日本刀。いきなり注目を集めてしまった妃咲は『なななな何でござるか!?』とかなりきょどっていた。