目指せ頂点金メダル!
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「大体お前、シンクロって女だけだろ」
「え、そうなんですかィ?だってこないだテレビで見やしたぜ。男のシンクロ」
「…それ、映画だろ」
「ドキュメンタリー番組だったと思うんですがねィ。俺のこの美脚で舞うんでさァ」
「…自分で美脚とか言っちゃったよ」
呆れ気味なトシくんに続いて、私も総悟に突っ込んでみようと思った。あ、脚のことじゃなくてね。総悟の脚は女の私から見ても綺麗です、否定出来ません。
『ねぇ総悟、その番組のタイトルってどんなの?』
「ええと…ウォーター●ボーイズでさァ」
「おいいいい!全く伏せ字になってねーだろ!!」
『しかもやっぱ映画だ!いいよねアレ、私も好きです!』
案の定の展開にため息をつきつつも、総悟の出る種目が減ったのでよしとしよう。
あともう1つ若干の疑問が残るのが、水泳である。射撃はいつもバズーカを愛用している総悟のことだから、選んだのもまぁ納得出来る。しかし水泳?私がここに来てから、総悟が泳いでいるところを見たことがない。得意なのかな?
トシくんが「もういい!お前と話すと疲れる!」と言って怒って行ってしまったので、私たちも慌てて追いかけた。
マンガみたいな展開だが、早くも大会当日を迎えた。
『うう、緊張してきた…』
「開会式の後すぐに色んな場所で試合するみたいだな」
『トシくん何に出るんだっけ?』
「柔道だけだ、それに集中する」
『じゃあ会場一緒だね、頑張ろう!』
「当たり前だ、妃咲の膝のためだろ」
『…う、うん』
真顔でそう言われて、何て返せばいいかわからなかった。いや、確かに私の膝のためなんだけども!…何だかなぁ。
「あ、妃咲ちゃん!」
『ん…?あ、銀ちゃん!』
声をかけられた方向を見ると、銀ちゃんと新八くん、そして神楽ちゃんといういつものトリオでお揃いのジャージを着ていた。
「妃咲姉も出るアルか?」
『うん、勲さんの命令でね~…』
「おやおや、天下の真選組も大変ですね。ププッ」
「ウルセーよ。こっちにゃシビアな事情があんだよ、黙ってろ」
何か会う度にケンカになる2人だったけど、新八くんと私で仲裁して別れた。どうやらあの3人も出場するらしい。理由は「いや、金メダル取ったら家賃1ヶ月分チャラにしてくれるってババァがよォ…」ということらしい。とにかく私たちは目の前の敵を倒すのみ!
よし!と気合いを入れて、柔道の部が行われる武道館に移動した。