タイミングは大事
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「…へ?もっかい言ってくだせェよ、土方さん」
「いや、だから…」
「ダメだなートシ」
「仕方ないですよ局長、副長ってばああ見えてウブなんですから…」
ちょっと待て、何でそこまで言われなくちゃなんねェんだァァ!!
妃咲の帰還を祝う会で、妃咲が零番隊の2人と楽しそうに談笑していた時に「そういえば、妃咲とはどーなってんですかィ?」と総悟に聞かれたので「いや別にどうもねーけど」と答えると、近藤さんと山崎まで寄ってきて俺への批判が始まった。
「有り得なくねェですか、普通告白するもんでさァ。なのに帰ってきたのさえ喜べないなんて」
「素直じゃねーなァ、トシ」
「ツンデレですか?」
「意味がわかんねーよ。普通告白するって、お前の普通はおかしいんだよソレ」
「おかしくねーよ、なァ山崎」
「はい、局長」
やっぱり3対1は圧倒的に不利だったが、負けるわけにはいかねェ俺はグイッと酒を飲んで言った。
「大体よォ、妃咲が俺のこと好きなわけねーだろ。告白なんか出来ねェ」
「…土方さんって正真正銘のバカだったんですねィ。覚えときまさァ」
「何つーか、ヘタレですよね」
「お前ら俺を虐げて楽しいか?」
俺の言うことを全否定する奴等に苛立ちを覚え、つまみとして用意されたスルメをかじった。ヘタレっていうか一緒に生活してるわけだし、告白してフラれたときに気まずいだろ。
「妃咲ちゃん、副長のこと好きって言ってたじゃないですか。消えてく直前に」
「いや、あれは何つーか…ノリだろ。しかも俺じゃなくて、俺の笑顔が好きって言ったんだ」
「うわ、めんどくせー!めんどくせーよ土方さん」
「何だとォォ!!」
向こうで楽しそうに笑っている妃咲の方に目をやって考えても、妃咲は俺が好きなんて素振りは今まで一切見せてない。消える前のアレは、俺のために言ったことに違いないだろう。
2*タイミングは大事