天の川に願いを込めて
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『ちょ、違うって総悟』
近藤さんが「七夕やろーぜ七夕!」と、何に影響されたのかは知らねェが…どこからか笹を買ってきて、急遽七夕をすることになった。そして今は笹の飾り付けを作っている最中。
「何でィこのビロビロ、やたらと難しいぜィ」
『いいよ、これは私が作るから総悟は紙縒作って』
黙々と短冊を作る(とは言っても、ただ折り紙を切っているだけだが)俺の隣にやって来た総悟は、指にいくつかの傷を作っていた。
「お前、案外不器用なんだな」
「ウルセーやい土方さん。土方さんだって…ホラここ。斜めになってやすぜ」
「別にちょっとだしいいだろ……それに斜めの方が洒落てねェ?」
「そういうのを世間では【屁理屈】って言うんでさァ」
何だかんだ言いつつ、きちんと準備を手伝う総悟は偉いと思った。まぁ、飾り付けの準備を妃咲が陣頭指揮を執ってるからだろーけどよ…。
「隊長、隊長!」
『どーしたのまーくん』
「駿ちゃんが寝てます」
『え、本当?…ププッ口開いてる!アホ面!』
ぷっくっく!と必死に耐えながらもかなり笑っている妃咲の姿を見て、ニヤリと笑った総悟は作りたての紙縒を持って妃咲の肩を叩いた。
「妃咲、妃咲。プレゼントフォーユー」
『へ?』
ひいひい言いながら腹を抱えて笑っていた妃咲は、総悟からのプレゼント(紙縒)を受け取って、3人でニヤリと笑った。
まあ…何をしたかは言うまでもなく、柏木の鼻の穴に紙縒を突っ込んで、ゆるゆると動かしていた。
「…ふがっ」
『ぷぷ…』
「……んが」
『…くく…』
「………へっくしょん!あれ?」
『ぶふううう!あはははは…面白いよ駿ちゃん!!』
手足をジタバタさせながらのたうち回って笑っている3人を見て、まだまだ子供だな…と思った。でも…どんな形であろうと、妃咲の笑顔が見れただけで幸せな気持ちになれる自分も、妃咲に相当惚れ込んでるな…と思った。