天の川に願いを込めて
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「ふんふーん」
『あ、勲さん!書類机に置いときました……って、何ですかソレ?』
部屋で刀の手入れをしていたら、外から勲さんが歌っているのであろう鼻歌が聞こえたので報告のために障子を開けて声をかけると…勲さんは嬉しそうに何かを担いでいた。
「ん?コレ?これは笹だよ。だって今夜は七夕だろ!」
『…そ、そうなんですか』
じゃーん!と誇らしげに笹を私に見せてくれた勲さんとは対照的に、イマイチ季節感が分からなかった私は苦笑いと共に適当に返事を返していた。すると、廊下の向こう側からトシくんが現れた。
「近藤さん!しょっぱなから設定を無視した発言は慎んでくれ!!」
「設定って何だよトシ。大体この連載、設定なんてあってないようなもんだろ?」
「だからそーゆー発言にも気を付けろって!【連載】とか言っちゃダメだから!!」
「これは管理人のミスでさァ。完結した方では花見とかで何とか季節感を出してたんですけどねィ……」
「だから!不用意に【管理人】とか【完結した方】とか言うのもヤメロ総悟!!」
トシくんと勲さんの言い合いに総悟まで参戦して、何だかゴチャゴチャになってきてしまった。大体、この連載って…
「妃咲ァァァァァ!お前までそんなこと言うな!!」
『あ、ゴメン。でもさぁ…話中に今は何月、って明記されてないし、管理人もリアルな世界の季節に合わせた話が書きたいんだよ。夏祭りの1ヶ月後に私がここの世界に戻ってきてるんだから、今は少なくとも秋のはずでしょ?』
「一応管理人は9月くらいを設定としてたんですがねィ、なにぶん不器用なもんで…このクソ暑いのに秋の話なんか書けねーってことでさァ」
「…何だこの虚脱感。もうつっこむのもアホらしいわ」
至極まっとうな意見を述べた私たちに対し、トシくんはガックリと肩を落とした。
「読者の方々も若干混乱してきてるんですし、ここらできちんと決めやしょう」
『そうだよね、そうした方が読みやすいだろうし。管理人も書きやすいだろうしさ』
「…あーもー分かったよ!近藤さん、今日は何月何日だ!?」
ゴホン、と仰々しく咳払いをした勲さんは、声高らかに宣言をした。
「今日は…今日は7月にゃにょ……7日の恋の日だァァァ!!!!」
『かんだ!』
「やっぱり元の設定はねじ曲げるんですねィ」
「…確かに恋の日だが、そんなんより一般的なのがあるだろーが!7月7日は七夕だよ七夕!!っつーかアンタが最初に今日は七夕って言い出したんだろーがァァァ」
…ということで、この連載は今7月です!よろしくお願いしますね。ダブルピース。
「妃咲ァァァ!お前誰に向かって言ってんだよォォ!あと3Z小説のネタを巻き込むなァァァ!!」
11*天の川に願いを込めて