知りたかった真実
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「は、はは…太陽ですか。それはいい。彼女は本当に美しい…なので、ちょっと口説かせていただいたんですよ」
「けっ。お前が言うよーな安っぽい口説き文句に、妃咲が落ちたとでも言うのかよ」
「実際、妃咲はこちらを選んだじゃありませんか」
奴の発言にピクリとこめかみが反応した。今にも斬ってやりてェところだが、グッと堪えて次の言葉を紡ぐ。
「…へェ、妃咲を落とすほどの口説き文句か……聞いてみてェなァ」
「ふふ、土方副長。あなた、妃咲の恋人だったそうじゃないですか」
恋人【だった】…勝手に過去形にされた関係に苛立ちを感じながらも、なんとか平常心を保っていた。
「ただ、そんな関係はもう意味のないものだ…今となっ『みんなァァァー!!!!』
聞き覚えのある声に顔をあげれば、見張り塔のようなところのてっぺんに妃咲がいるのが見えた。
「妃咲…」
「妃咲ちゃん!」
「妃咲!!」
実際妃咲と会うのは数時間ぶりだが、何となく物凄く久しく見ていなかったような感覚に陥った。
「妃咲…」
「行きなせェ、土方さん」
「ここは俺たちに任せろ」
「総悟、近藤さん…?」
2人は木刀を構え、背中合わせになって俺の前に立った。
「このくらいの人数、どーってことありやせんぜ。ねェ、近藤さん?」
「当然だ、俺たちを誰だと思ってんだよ。トシ」
「さっさと妃咲の所にいって、本当のことを聞いてきてくだせェ!」
「…悪ィ!!」
俺はこの場を2人に任せ、妃咲のいる塔へ走った。