奪われた太陽
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笠で顔を隠した俺は、雨が降る中で抑生家の門の前に立っていた。
「何だテメェ、何の用だ」
「いーから、テメェらの大将に会わせろっつってんだ」
「ハァ!?んなこと出来るわけねーだろ!」
「出来ねェ…ってんなら、仕方ねェな」
「何…ぶふォ!!!!」
俺は腰に携えていた木刀を抜き、男の顎に一撃入れてやった。
「出来ねェってんなら…突破するまでだ!」
曲者だァァ…!!と集まってくる雑魚どもを斬りながら、俺は大将が出て来るを待っていたのだが…。
「ズリーや、土方さん」
聞き覚えのある声に振り返れば、そこには手に木刀を持った総悟と近藤さんが立っていた。
「近藤さん、総悟…何で、」
「あんな顔して飛び出していった妃咲ちゃんの…本音が聞きたくてな」
「俺ァ、セレブ侍よりも土方さんが好敵手の方が…俺に勝ち目があると思ったからでィ。嫁に行っちまえば、二度と俺のものにはなりませんからねィ…」
斬りかかってくる野郎共を、3人でバッタバッタと倒していくと…いよいよお出ましのようだ。
「おやおや、真選組のお偉いさんたちじゃありませんか…」
人を小馬鹿にしたような表情で俺たちを見る抑生…こんな奴に、妃咲が惚れるはずがねェ…!
「黙って妃咲を出しな」
「おやおや、それはどういうことでしょう?」
「うるせェな…いいからよォ、」
先程までの勢いは消えて、徐々に小雨になってきた空を一瞬見上げてから言った。
「俺の、俺たちの太陽を……返せって言ってるんだァァァ!!!!!!」
連載第八話。
本家銀魂の柳生編的なノリです。
ギャグばっかが続いたんで、ちょびっとシリアスな感じで。
2008.6.21 愛紗