仮装警察、出動!
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「妃咲ちゃーん!」
今日は午前中に仕上げなきゃいけない事務処理の仕事がたくさんあったので早く起きて洗濯をすませ、部屋に干して急いで朝食を取った。自室の机の前に座って『よし!』と気合いを入れて取り掛かろうとしたら、大声で勲さんに呼ばれた。
『はーい!何ですか?』
立ち上がって障子を開け、廊下にヒョコッと顔を出したら「あ、いたいた」と言いながら勲さんがこちらへやって来た。
「妃咲ちゃんが一番の適役な仕事があるんだけど…」
『私が、ですか?でも書類が…』
「あ、それは大丈夫。山崎にやらせるから」
『ええっ?そ、そんなことしていいんですか?』
「いいさ!それじゃ…ちょっと来てくれるか?」
『は、はぁ…』
ザキくんには悪いと思うけれど…私が適役、なんて言われちゃったらちょっと嬉しい。心の中で『スマン、ザキくん』と謝って、勲さんの後について行った。
「妃咲ちゃん、ここ座って」
『はい…』
勲さんに連れられてやって来た部屋には、3人の女性がいた。3人とも少し俯いて険しい表情をしていた。何なんだろう、どんな仕事なのかなあ…?
「それじゃ、俺はこれで」
『ええっ?勲さん、行っちゃうんですか?』
「うん、妃咲ちゃんが話を聞いてあげた方がいいからね」
そうなんですか…と、あまり納得できないまま勲さんを見送って、彼女たちの方へ向き直って話を切り出した。
『え~っと、私は零番隊隊長の日向妃咲です』
「本物の妃咲ちゃんだ…」
「カワイイ…!」
『いやいやいや、そんなことないですよォォ!……えっと、何事でしょうか?』
私が本題に入ると、3人の表情が一瞬曇った。そして3人で顔を見合わせて、ゆっくりと話し出した。
「実は…」
『下着泥棒…か』
下着泥棒なんて女の敵だ、絶対に許せないィィ!
彼女たちから詳しく話を聞いて、どうしたもんか…と思いを巡らしながら廊下を歩いていた。本来ならば真選組は対テロリスト用の特別武装警察…私らの仕事なのかどうか疑問に思ったけれど、初めて単独で任された仕事だし絶対に解決したい!
どうやったら犯人を捕まえられるんだろう?とウンウン唸って考えながら自室に戻ると、部屋を出る前にはちゃんと干してあったものがなくなっていた。
『アレ?ない…』
5*仮装警察、出動!