4.最強のパシリ参上
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神楽ちゃんの暴露(内容はモロに私のものだけど!)から一晩経過。
あれからずっとトシくんや総悟と顔を合わせることができてません…。
だって恥ずかしいでしょ!ここの世界に来てものの数日でスリーサイズバラされちゃったんだもん。私もまだ17歳の乙女だし、羞恥心は捨ててない。
『ううっ、でも顔洗いに行かなくちゃ…』
洗面所はトシくんの部屋の前を通らないとたどり着けない所にある。
いつもなら何も問題なく通りすぎるけど、今日の私にとっては険しすぎる道程だ。
『…頑張れ、頑張るのよ妃咲。あなたなら出来る。あなたなら出来る……』
自らに暗示をかけて部屋の外へ。きっと2人はもう食堂へ行ってるわ!きっと大丈夫!!
でも何となく怖かったから、抜き足さし足で廊下を歩く。どうか出てきませんように…!
「妃咲、誰を避けてるんでィ?」
『何言ってんのよ。総悟とトシくんに決まっ…ってエェエ!?』
いつの間に背後に回ったんだ総悟ォオォ!!!
『そ、そ、そそそ、そそ総悟…』
「まあ落ち着きなせェ」
逃げようと思ったけど、総悟にガッチリ腰を捕まえられていて、一歩も動けなかった。
「昨日チャイナが妃咲のスリーサイズをバラしやしたが」
『もうちょっとオブラートに包んで話してもらえませんか』
ど真ん中ストレート勝負ですかコノヤロー。
「気にするこたァねェ。みんな前よりちょっと妃咲の体に興味抱いただけでさァ」
『そのちっちゃな差が私にとって大きな違いなんだよォオォ!!!』
「朝っぱらからウルセーんだよ!!」
総悟と言い合いをしていたら、タバコをふかしながらトシくんがやってきた。
『とっととトシくん!』
「どっかのハムスターみたいに呼ぶんじゃねェ!」
ハムスターなんかこの際どうでもいいよ!私は一刻も早くここから立ち去りたいよ!
「妃咲」
『はははいっ!』
「さっさと顔洗ってこい。近藤さんがお呼びだ」
あ、昨日のことには一切触れないんだ…?
私が気にしてるから?
とにかくこれ以上気にしてても何もならないし、せっかくトシくんが触れずにいてくれたんだからもう忘れよう!
「86かあ…」
『総悟ォオォ!!ボソリと呟くなァアァァ!』
4th.最強のパシリ参上