20.熱血!夜店バトル
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夏祭り当日、夜から出掛ける隊士たちは夕方までに仕事を終わらせた。私もその中の1人で、今夜のために一生懸命書類をまとめた。なぜかその日に限っていっぱい書かなきゃいけなくて、屯所を出る時間ギリギリになってやっと終わった。
「おーい妃咲ちゃん、準備できたかい?」
『あ、勲さん!大丈夫です~』
「よし、んじゃ行くか」
勲さんの後ろについていくと、門のところでトシくんと総悟が待っていた。
『ゴメンね、遅くなっちゃった』
「大丈夫でさァ。俺ァ土方さんと違って、少し待ったぐらいでキレたりしやせん」
「オイィイィ!俺だって別に気にしてねェし!!」
「ホラ、行くぞー」
こないだ買った浴衣は、明日の為にとっておくことにした。やっぱり、トシくんに一番に見てほしいから…。
お祭りの会場である通りに向かう道中も、私のテンションは上がりっぱなしだ。
「妃咲、夜店で何食べるんでィ?」
『えっと~イカ焼きに、たこ焼きに、お好み焼きでしょ。あとは、かき氷とりんご飴とベビーカステラと…わたがし!』
「そんなに食ったら腹壊すぞ」
『大丈夫だもーん!お祭りなんて久しぶりだからね、すっごく楽しみ!!』
「あ、はしゃぐのはいいが、真選組としての自覚は忘れないでくれよ。コレは見廻りも兼ねてるからな」
「アァ、分かってる」
そっか、そうだよね。私たちは江戸の平和を守る真選組。年中無休で市民のみなさんの安全を確保しないと…。自分のはしゃぎっぷりを反省して下を向いた。
「でもな、」
その声に反応して顔を上げると、勲さんはニッと笑っていた。
「ここは粋の町、江戸だ。職務を忘れない程度に祭りを楽しめ!命令!」
その言葉に目を輝かせて総悟とトシくんを見れば、2人とも優しく微笑んでいた。
20th.熱血!夜店バトル