16.ワクワク慰安旅行
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『慰安旅行?』
6月に入って手の怪我もすっかり治り、いよいよ今日から刀が振れる!と意気込んでトシくんと総悟と素振りをした後においしくご飯を食べていたら、勲さんが言い出した。
慰安旅行?それってつまり、普通にどこか旅行に行くってことだよね?
『そんなのあるんですか~』
「ああ、去年は鎌倉に行ったな」
「一昨年はアソコ行きやしたねィ、草津」
「今年はどこに行くんだよ、近藤さん」
「今年はまだ決めてねェんだ。##NAME1##ちゃんはどこがいい?」
『わ、私ですか…?』
急に話を振られて困った。慰安旅行だし、仕事の疲れを癒せるスポットと言えば…やっぱり温泉?近場に温泉ってどこがあるのかなあ?私の住んでた日本と同じ地名があるとしたら……。
『…熱海とかはどうですか?』
「熱海ねぇ、いいんじゃないか。なぁ2人とも?」
「温泉か…いいんじゃねェかィ?」
「俺もいいと思う」
『てゆーか、私たちだけで決めちゃっていいんですか?』
「隊士たちは俺たちが決めた所でいいそうだ!よし、決定~!」
と、いうわけで。今年の真選組の慰安旅行の行き先は熱海に決まった。
トシくんと旅行に行ける、ということだけで私のテンションは上がりっぱなしだ。今から楽しみになってきたが、舞い上がっている私に勲さんから衝撃的な事実が伝えられた。
「今年は誰と行くことになるかな~?」
『え…誰と、って……?』
「あぁ、妃咲ちゃんは初めてだから知らねェのか。さすがに真選組全員が江戸を留守にするのはまずいから、5人ずつの組になって旅行に行くんだよ」
『えーっ!?』
「…何でィ妃咲、お目当ての相手でもいるのかィ?」
『え、あ、いや…そんな訳じゃ……』
思わず大きな声で叫んでしまった。こんなの総悟だけじゃなくトシくんにも変に思われちゃう!
落ち着け妃咲…と暗示をかけていると、席を立っていた勲さんが食堂に戻ってきた。
「ホラ、くじ持ってきたぞーみんな引けー!」
ちょっと待ってよ!もうですか!?心の準備がぁあぁ…!
16th.ワクワク慰安旅行