13.巷で噂の女隊長
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「銀さ~ん?…なんだいるんじゃないですか、返事くらいしてくださいよ」
「新八ィ、イチゴ牛乳買ってきたか?」
「はいはい…」
ソファーで寝っ転がりながらジャンプを読んでいたら、新八が帰って来た。
新八の買ってきたイチゴ牛乳をパックのまま飲んで、つけっぱなしになっていたテレビの午後のワイドショーに目を向ける。
【キミは何で酢昆布を食べるの?】
【酸っぱいのがクセになるの!】
【…というわけで、城下では酢昆布が大流行……キャァアァァア!ひったくりよー!!!】
「ひったくりですって、」
「物騒な世の中だな、オイ」
どうやらインタビューは生中継だったらしく、カメラとアナウンサーは急いで現場に向かう。画面の端には走って逃げていく男の姿が。
ボーッとテレビを見ていたら、聞き覚えのある可愛らしい声。
【待ちなさァアァい!!】
画面奥から走り出てきた彼女は、間違いなく俺の大好きな女の子で。
【…とりゃっ!】
ひったくり犯に飛び蹴りをかました妃咲ちゃんは、スタンと着地して懐から手錠を取り出して犯人の手にガチャンとかけた。
【えー…14時32分、現行犯逮捕ー。駿ちゃん、コイツ連れてって!】
【了解!】
カメラに気付いていないのか、妃咲ちゃんは犯人の身柄を隊士に引き渡す。
俺と新八は今の出来事についていけず、呆然としていた。
【な、なんということでしょう!突如現れた少女の手によって、あっという間に事件解決です!ち、ちょっとインタビューを…!】
【え?インタビュー?…何コレテレビなの?】
【ザ・エドです!あなたは一体…?】
【私?私は真選組零番隊隊長の日向妃咲です!】
【真選組?じゃあ噂の女隊士の方ですか!?】
【う、噂!?わかんないですけど、隊士の中で女は私だけなので、多分…】
【こんな可愛らしい方なんて思いませんでした!お会いできて光栄です!!】
【か、可愛らしい!?】
そう言って顔を真っ赤にする妃咲ちゃんは何とも可愛くて、テレビじゃなくて実際に見たらもっと可愛いんだろうなぁ、と思った。
【テレビの前の皆さん!こちらが噂の真選組女隊士の日向妃咲さんです!!何か一言】
【え、そんないきなり?……えぇっと、こ、これからも江戸の平和のために頑張ります!】
ああ、こりゃヤバいな。
そんなニッコリ微笑んじゃって…江戸中にライバル出来ちゃうじゃん。真選組の奴らだけでもキツいのに…。
13th.巷で話題の女隊長