10.武士道とは何ぞや
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今朝は早くから会議が開かれた。
内容は、春雨とかいう麻薬密売組織がたった2人の侍によって壊滅されられたというもの。
私はちゃんと聞いてたんだけど(本当に!)、みんながワイワイ騒いで聞いていなかったのでトシくんがバズーカを発射した。
私は間一髪、なんとか爆発は逃れたけれど隊士のほとんどは黒こげになっていた。
「…だが問題はここからだ。その麻薬の密売に、幕府の官僚が一枚かんでいたとの噂がある」
その噂の真偽は定かではないが、攘夷派浪士が「奸族討つべし」と画策しているようで、真選組の出番らしい!
「妃咲、総悟知らねェか?」
『総悟なら…』
広いお屋敷に真選組総出で警護にあたる。
しかし、幕府の官僚といえど海賊と関係があったかもしれない奴を警護するのに乗り気な隊士は少なく、総悟もまた然り。
いつものようにふざけたアイマスクをつけて、屋敷の裏手で昼寝をしていた。
「こんの野郎は…寝てる時まで人をおちょくった顔しやがって…。オイ、起きろコラ」
『さっきから揺さぶってんだけど、全然起きないの』
「…警備中に惰眠をむさぼるたァ、どーゆー了見だ」
刀を抜いて総悟の頭に突きつける。え、ちょっと危ないでしょ!もし総悟の頭が急にガクンってなったらブシュッといっちゃうよ!?
「何だよ母ちゃん今日は日曜だぜィ。ったくおっちょこちょいなんだから~」
「今日は火曜だ!!」
あ、母ちゃんって所はツッコまないんだ…。
大騒ぎして喧嘩してたら2人は勲さんに殴られて、その時大声で怒鳴った勲さんもカエルみたいな護衛対象の高官に殴られた。
それから勲さんと4人で縁側に並んで座って話をした。
「なんであんなガマ護らにゃいかんのですか?」
「恩に報い忠義を尽くすは武士の本意!真選組の剣は幕府を護るためにあるんだ!!」
『でも私たち猿って言われちゃいましたね~』
何か一気にやる気ダウンだ。
まあそりゃ任務だしやるけどさ、命懸けで警護してるのに、猿って…。
10th.武士道とは何ぞや