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小咄

3月21日

2019/03/21 14:38

粋「・・・んー。 よしゃあ!取れたっ」

白「ち。」

粋「はいはーい 次兄貴の番」

白「お前これ 取りにくいようにしただろ」

粋「残念そう言うゲームですー。
さあさあ!」わくわく

家康「盛り上がってるねー 何してるの?」




粋・白「崩し将棋。」

家康「時どきめちゃめちゃ兄弟仲良いよね。」



白「おっと。足が滑った。」がしゃん!

粋「Σあああ!せっかく勝ってたのに!!
家康ワザとだろコラァ!!」

家康「はっはっは。殿何だかわからなーい」





彬羽「五月蠅い。」

家康「Σ高所からのガンつけこっわあ!!!」



粋「この家が五月蝿いのいつもの事だろ」

白「だな。挿音なら夜行性だからわかるけどな」

粋・白「・・・」


粋「何かあるな。」きらーん。
白「だな。」きらーん。


家康「お前達 すっごい暇なんだね」





間。





粋「あー。」

白「成る程」ふむ。



千様「二人とも襖の影で何してるの?」

白「潜伏?」

千様「は?」



家康「あーそういう事かあ。」




彬羽「違う。ひとつ作法が抜けた」

一二三「難しいだよー」ひーん。


家康「茶道のお稽古と。

てか、なんで教えられるのお前。」


シロ「何を言っておる
嗜みだろうが。」きっぱり

小太郎「そういやシロもボンボン育ちだったな」

シロ「うむ。 知ってるならと駆り出された」



千様「まさかのお嬢教育始まったわねえ
一二三ちゃんちょっと可哀相かも」うーん。




一二三「よし!はじめからやりますだ!今度こそはっ」キラキラ

千様「あらやだやる気満々だわ」



白「いいコンビだな」
粋「てか足痺れねえのかな」

一二三「正座の仕方は初日にマスターしましただ!」びしっ
粋「Σ正座の仕方とかあんの!?」

一二三「んだ。変な座りかたをしてるから足が痺れるだ
こうキチッと背筋を伸ばして癖を無くせば長時間正座しても結構痺れねえだよ」

粋「せ、背筋 こうか。」
白「幼児に教えを乞うな」

一二三「・・・えーーと。」悩。

彬羽「一二三、遠慮せずなってねえと言ってやれ」

粋「Σ幼児に負けたあっ!!」



白「で、お前は一二三を何にしたいんだ?」

彬羽「は?」

白「こんなん覚えて何になるのか全く解らない」むう。

シロ「解っとらんな。茶道とは

えー・・」


白「お前も何となくやってるだろ」
シロ「Σ五月蠅い! とにかく嗜みだ!嗜み!!」




つつじ「本人やる気なんやから教育方針ブレさせたらあきまへんで。」ひょこっ

粋「お。よう 今日休みか?」

つつじ「本日は芝居小屋事態休みどす
んで、遊びに来たのにだーれも出て来うへんから縁側回りましたわ」

千様「あらやだ。気がつかなかった」

つつじ「はあ、これが噂の。 偉い可愛らしおすなー。」

一二三「はじめましてだ。」土下座っ


つつじ「・・めっちゃ教育されとるな。
お辞儀深すぎ深すぎ」

家康「大丈夫。その子元からそんなんだよ」



つつじ「なんや。この子やったら亭主より半東のが似合いそうやなあ」にこにこ。

粋「兄貴兄貴、あいつ何語話してんだよ
芝居用語?」ひそっ
白「わからない。」きっぱり。


つつじ「亭主は茶ぁたてる人で半東はお茶運びや
あんさんも役者ならそんくらい知っときやす。」ぎろりん。

白「目が怖い目が怖い」



粋「休日くらい仕事から離れろよ」
つつじ「Σはっ! ついつい

よし、白はん 後日あんさんも茶の湯の稽古な」
白「サボってい「ええわけないやろ」



家康「菓子だけ食べて逃げるに500円。」
千様「捕まって怒られて渋々やるに500円ね。」

シロ「Σ茶の湯の席で賭け事をするなそこ!!」




彬羽「この家でこれは無理があったか。」ため息

一二三「あ、でもおら ちょこっと覚えただよ?」わたわたっ

家康「あ。幼児にフォローされちゃった」



千様「あんまり真面目だとふざけたくなっちゃう体質でごめんなさいね」頭なでなで
家康「固い空気苦手なんだよねぇ」あっはっは

粋「姉ちゃんはともかく 家康はそれダメだろ」


つつじ「しかし あんさんもほんま有言実行どすなあ。
真面目と言うか」

彬羽「? 何がだ?」

つつじ「あれ?覚えとらへんの?

あんさんおなごは大和撫子!って言ってたやん
その価値観に基づいてしっかり教育してはるんやなあ」

彬羽「Σ誰がいつ言った!?」



つつじ「えーと。焔はんに無理矢理酒流し込まれてた時どすな。
普通死んどるわあれ」

彬羽「Σ瀕死の時の発言を真に受けるな!!」



白「質問。大和撫子ってなんだ?」挙手
つつじ「それこそ知っておかなあかんやろ!!」きいいっ


彬羽「つまり最低限の礼儀作法は見につけてろって事だ」

シロ「お前も律儀に答えるな。」

白「ほうほう。

んじゃ お前が揃えた一二三の髪とか着物も大和撫子なのか」ふむ。

千様「あら?一二三ちゃんひょっとしてそのおかっぱ髪」




一二三「彬羽さんに切って貰っただ」照れっ

家康「Σ器用すぎる!!」






白「やっぱり むらさきのうえ「殴るぞ。」


粋「えーと。つまり

これも大和撫子って事に」


つつじ「わては男や。」※おかっぱ




シロ「お前も解っとらんかったか」

粋「おうよ。なめんなよ。」ふふんっ





彬羽「兄弟まとめて作法の基本叩き込んでやれ」

つつじ「はいな。任せとき」にやりん。

白「げ。」
粋「Σ俺は一般人なんだけど!?」
つつじ「やかましわ! せめて普通レベルにしたるから覚悟しいや!!」

小太郎「粋、すごい阿呆だと思われてるな」
シロ「兄弟まとめて凄い阿呆であろうが。」







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魄哉「ただいまー はあ、疲れました

おや?何してるんです?」







一二三「箸で炒った豆を掴む練習だ」

魄哉「Σまためんどくさいのをっ!!」


千様「えーと?」

彬羽「この家で何かやるには まず集中力がいるだろ」

家康「横やりが多いもんねー」ぽりぽり

彬羽「Σ言ってる傍から豆を食うな!!」








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