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小咄

5月31日

2019/05/31 13:42

魄哉「もう5月も終わりですねえ」

家康「早いね。てかじめじめ暑いよねー」うちわパタパタ

魄哉「ほんとこの時期は雨が嫌ですねえ 洗濯物が「解った解った 言うと思ったよ」


魄哉「せめて風通しよくしますかね。」襖がらっ
家康「畳湿気ない?」
魄哉「閉めてても湿気るんで もういいです」


千様「あーもう ネガティブね。
じめじめ鬱陶しい事ばっか言ってんじゃないわよ

6月って言ったらアレでしょ!ジューンブライド!!」



魄哉「予定があるんですか?」

千様「あるわけないでしょ セクハラよ。」




魄哉・家康(どないしろと。)



千様「気分の問題よ気分の!
ジメジトーッとしてる時ほど華やかでいないとね」



一二三「ジューンブライドってなんだべか?」

彬羽「雨で商売上がったりになるもんで、6月に嫁入りすると演技がいいと そっち関係の業業者が言い出した奴だ。

外国の一部では実際に条件的にいいらしいが、日本ではむしろ悪天候で支度が大変らしいな」




千様「・・ふっ」
魄哉「まあまあ。」

家康「あいつなんでそんな事まで知ってるの?」
魄哉「彬羽君の知識って 範囲がよく解りませんよね」
家康「お前が言っちゃう?それ」


鏡「ジューンブライドですか」

魄哉「おや、鏡子さん。
聞いてましたか」

鏡「はい。
天気はともかくいいですねえ。
私は嫁入り前に召されましたので そういうの憧れます」

家康「あー。まだ若いもんねえ 勿体ない勿体ない」

鏡「この鏡も 身嗜みを整えて良いお婿さんを見つけるんだよ。と父母に送られた物ですので
それで、結果として鏡の中の地縛霊ですよ」


千様「鏡子ちゃん!よしよしよしよし!」ぎゅううう

鏡「ありがたいんですが、割れます割れます。」




白「鏡子も苦労してるんだな」
粋「一応聞くけどよ。
幽霊って 服とか変えられねえの?」

魄哉「君達居たんですか

そりゃ思念体ですからね 鏡子ちゃんの場合は普段来ていた単のようですが って何考えてます?」



ーーーーーーーー



<離れ。図書室>


蒼月「あれ? めっずらしいコンビがいるー
何読んでるの?」

粋「お前こそ何読んでんだよ」

蒼月「ちょっと 呪いの解除方法について。」

粋「Σ呪われてんのか!?」
白「どうせ女がらみだろ。
よし。解った 次行くぞ」

蒼月「? 何調べてたんだろ

てか当たってるけどさあ」





間。






シロ「おお。月が出ておるな」
小太郎「晴れたなー」おおー。


家康「んで、夜に呼び出しとか何々?」


粋「まあ見てろって

えーと、満月の映った清めた水にー」メモぺらっ

白「池の水でいいだろ。」じゃぶっ
粋「Σ清めてねえええ! カメ泳いでるし!!」
白「行ける行ける」

蒼月「マジで何事。」


白「んで、水にくぐらせたこの紙を 対象に張ると」ふむふむ

鏡「あの、ひょっとしてそれ私に張り付けようとしてます?」
魄哉「鏡持ってこいと言われたからにはそうでしょうねえ」苦笑。

白「大丈夫大丈夫。」ぺたり
鏡「Σ何が大丈夫かわからなカメくさーいいいい!!」


彬羽「においとか解るのか」
一二三「そもそも何してるんだべ?」


白「えーと。後なんだっけ?」

粋「対象にまんべんなくよく張り付けたら そのまま紙を剥がすってよ。」
鏡「Σいっやあああ!なすりつけないで!!」ひいいっ

魄哉「あの、助けていいですか?」
白「ダメだ。」きっぱり


家康「あ、鏡子ちゃん静かになった。」
千様「なんか解らないけど
色々と諦めたみたいね。」


白「で、ゆっくり剥がすと。」ぺらっ



シロ「Σおお!」

鏡子「・・はい?」どんより




魄哉「はい。見辛いですが合せ鏡です」ささっ

鏡子「Σ白無垢!! え!?どうして!!」






粋「オバケになるくらい憧れてんなら どうにかしてやれねーかな?と思ってさ
俺ら 生まれから普通じゃないんだし出来んじゃね?とよ」

白「『平面についたオバケに服をやる方法』で調べたらあったしな。

魄哉のコレクション なんでもアリだな。」


千様「二人共 なんて気遣いをっ」じーん。

家康「良かったねー」
鏡子「はいいっ!」涙目っ


魄哉「そんな術ありましたっけてねえ?僕ももうろくしたもんです

察するにさっきの紙が仕掛けありですか?」


粋「おう。芝居小屋のデザイナーに頼んで特殊インクで白無垢書いて貰ってな」

蒼月「特殊インク?」



白「俺の血でといだ墨」



家康「Σ一気にホラー!!」ひいいっ

白「出来るだけ魔力の高い液体を使えって書いてたから。」
シロ「成る程。 そりゃお前のとなるわな」





鏡子「えーと。この流れで血とか契約的な物出されるとは深読みした方がいいんでしょうか?」コソッ
魄哉「大丈夫です。白君ですので 全く何も他意はありません。
結果以外気にしない子です。」


彬羽「お前はもう少し考えて行動しろ
ややこしくなる。」
白「?」



家康「Σあ。鏡子ちゃん

まさかと思うけど これて成仏しちゃったりしないよね?
いや 成仏した方がいいのかもしれないけど 」

粋「Σあ!考えて無かった!」焦っ



鏡子「いえ大丈夫です。

とっても嬉しくて感激したのですが、強烈なカメ臭さでいまいち浸れませんので成仏するタイミング完全に逃した感じです」

千様「あー ニオイって大事よね」




白「結果オーライ か?」
彬羽「むしろぶち壊しじゃねえか?」

魄哉「ま、まあニオイは鏡洗えば消えますから」

鏡子「お願いします。
後でゆっくりお着替えさせて頂きます」ぶかぶか

粋「ここでしっかり礼されても 物凄く申し訳ねえんだけど」

鏡子「いえいえ。嬉しいですよ
死んでからずーっと同じ服でしたもん」




白「ん?じゃあ もっといるか?」

鏡子「カメ臭くないので是非お願いします。」




小太郎「相当キッツイんだな」
蒼月「カメはねー」うんうん。

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