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小咄

5月8日

2019/05/08 15:51
粋「やっべえ。どうしよ」悩。


小太郎「どうした。 なんか知らないけどボールいるか?」

粋「ありがてえけどいらねえわ
あー。アニマルセラピーアニマルセラピー」わしゃわしゃわしゃわしゃ



シロ「いったい何があったのだ。
おい。小太郎撫ですぎだ。
ボサボサになっておるぞ 落ち着け」




粋「うっかり芝居小屋の代役引き受けちまった。」顔面蒼白

シロ「何がどうなってそうなった。」




ーーーーーーーーーー


<1時間前>


つつじ「あっかーん!わてら以外の出演者集団で食中毒なってもた!!」

白「ん?んじゃしばらく休みか」


つつじ「んなワケあるかい。気合いで決行や」

白「客に食中毒うつったらまずいんじゃないのか」



つつじ「原因は解っとるねん。
昼に出たあさり飯や!

この通り お宅のワンコも反応しとる!」

小太郎「うん。これは痛んでるな
暖かかったもんなあ」くんくん



白「俺らなんともないけどな?」
つつじ「そりゃあ わてら普通ちゃうからどす。

貝に当たるんは食中毒でトップクラスにえげつないから覚えとくとええで」



白「けど、二人で出来るもんか? 大道具とか無理があるだろ」うーん。


つつじ「プロなめたらあかん。
動ける人は薬のんで厠から千本ダッシュでやってくれるそうや」

白「もうそれ休ませてやりたい。」






つつじ「本人らがやる気なんやから 水さしたらあきまへん。

て、事でなあ。
裏方はどうにかなんねんけど、 一人役者がどないもならんのよな」

白「そりゃ途中で抜けられないからな」

つつじ「ちょい役やし、この際素人でもわてらがフォローすればどうにかなるかもしれん。

どっかに出来そうなお人はおら・・・・」




粋「な、なんでこっち見んだよ。」びくっ


つつじ「ええのがおった。竹馬の友」 がしっ

粋「Σそれ本来幼馴染みに使う言葉だろがっ!お前のガキの頃なんか知らないって!!」
つつじ「なら教えたる それはかわええおかっぱ少年やった。
はい これで問題ないなあ?」

粋「Σ何その理屈!!
ぎゃああ!兄貴こいつどうにか 「仕事絡んだつつじとか無理。」きっぱり




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つつじ「と、いう事なんどす。」

シロ「居たのかお前。」

小太郎「あー。あさりご飯のにおいチェックその為だったのか」



粋「やべえよ。押され負けて思わず引き受けちまったけどっ

めちゃ緊張してきた ヤバイヤバイヤバイヤバイ」顔面蒼白っ

つつじ「案外本番弱いなあ
通行人その1みたいなもんどすえ?」


シロ「いや、至って普通の反応だと思うがな。」



小太郎「一応聞くけど、 他には出来そうな奴居なかったのか?
なんか粋可哀想だぞ」

白「んー。
一通り声かけてみたんだけどな
魄哉はまず通行人するには目立ちすぎるし、
家康は一応公務員だから そういうのアウトだし、挿音はまずやらないだろ」

シロ「ふむ。確かに

蒼月辺りはどうなのだ? あやつはこういうの好きであろう?」



つつじ「あまりに動機が不純やったんで こっちからお断りしましたわ」

シロ「Σ目が座っとる!目が座っとる!!すまん愚問であった!!」



小太郎「女にモテそうだからやるやる!とか言ったんだろな」

白「全くそのまんま同じこと言ってた。」うんうん。


粋「・・あの。一応聞くけどよ
カラスとかはよ? 雰囲気的には俺よか向いてそうな気が」



つつじ「舞台なんぞあがるくらいなら腹切るて全力で拒否られましたわ」

粋「Σ思ってた数倍拒絶反応凄え!!」




白「あいつ注目されるの嫌いだからな

でかいから 滅茶滅茶注目集めるのに」

シロ「ふむ。となると やはり粋くらいしかおらぬのか」

白「・・・」

シロ「ん?」


白「俺でも高下駄はいてるくらいだから ごめんな」※165㎝

シロ「Σ誰もやりたくないわ!! 謝るな!!」※155㎝





つつじ「ちゅー事で!気合い入れやっ
ただ通過すればええねん!! 別に目立つことないっ普通に背景の一部と化すんや!」

粋「Σ生身が背景になるって難しくね!?」



白「つつじの感覚で言っても初心者無理だろ」

小太郎「断れない性格って悲惨だなあ」
シロ「うむ。しかし一度引き受けたからにはやるしかなかろうがな」





白「えーと。あれだ

お前祭で太鼓叩くの好きだろ
あれなら人前でも大丈夫なんだからその感じで行け」

小太郎「あ。あの白がどうにかフォローを頑張ってる」
シロ「相当ヤバイなこれは」うーん。








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飛天「へー。そんで初舞台か
粋の奴すっごいなあ」



一同(めちゃめちゃ豪胆なこいつが居たって言うのに!!)




飛天「へ?何?」

家康「んーとね。
あとは半日早く遊びに来てほしかったかなあ とね。」



飛天「?

で、結局どうなったんだよ
あいつトチらずに出来たのか?」

魄哉「いやあ。それが」苦笑





千様「ガッチガチに緊張してただ歩くだけなのに自分の足踏んでおもいっきしコケたわ」

飛天「あー やっぱし。
お約束の手本みたいだな」




蒼月「どうなるかと思って皆で野次馬行ったんだけどね

ありゃ見てあげない方が良かったかもね」

飛天「Σげ! お前ら見に行ったのかよ!」
魄哉「そりゃ粋君の初舞台ですし」にこにこ

挿音「悪気がねえのが最悪だよな」



飛天「うっわー。
あいつの事だから 凄い凹んでんじゃねえの」

小太郎「ううん。それがな」





粋「お!飛天 ちょっと聞いてくれよ!
次も出ねえかって ほら台本!!」きらきらっ


飛天「Σなぜに!?」





千様「丁度ね
粋君が派手に躓いた時に 白君が近くだったもんでアドリブで『主役に悪戯されて転ぶ通行人』にしたのよ

それがウケた上 うっかり兄弟なのバレちゃって」

飛天「あー。 兄弟共演の話題性かあ
観客ってそういうの好きだよなあ」


魄哉「てかバラしたの千様ですけどね」

千様「見事な流れだったもので ついつい自慢しちゃったのよ」ふっ



魄哉「まあそれで、転倒したものの拍手も貰い
人気役者の弟がコッソリ出てるとなれば 次も出るのか!?となりますよねえ

本人拍手聞いてどうせならやるかと気合い入ってしまいましたので、脇役ですが次もお願いしたんです。」

飛天「へー
意外とタフだな あいつ」ほうほう。


家康「で、そのナイスフォローのお兄ちゃんは浮かない感じなんだけど
何?弟と同じ職場やだなぁとかそんな感じ?」

白「創造力がすかすか。3点。 」
家康「Σひっど!!」


シロ「えらく気が立っておるな?」

白「うーん。

あいつに出来るとは思わない」むう

飛天「確かにメンタル弱いし不安かもしれねーけど、
あいつも子供じゃないんだしやるだけやらせりゃじゃねえの?」



白「飛天、お前は この業界の怖さを知らない」

飛天「へ?」



白「俺が新人の時は 草履に五寸釘が上向きで張り付けてあるとか毎日だったぞ」

飛天「Σぎゃああ!芸能界の黒い伝統来たっ!!」



白「まあ。犯人の草履に裏表びっしりマキビシ刺してやったら大人しくなったけどな。」茶ずずー。

小太郎「それもうほぼウニだよな」

挿音「そいや昔 マキビシが袋で無くなった事あったな」キセルぷこー



千様「いやあああ!あの粋君がドロドロの世界にっ 」がたぶるっ
蒼月「千ちゃん落ち着いて落ち着いて!」



白「あと。俺が無駄に有名になってる分 あいつにかかるプレッシャーも半端ないぞ」

家康「あー。比べられちゃうよね。どうしても」


魄哉「ふむ。さすが解りやすいツンデレお兄さんですね
そこまで考えておりましたか」すっく。

白「ツンデレ違う。」




魄哉「まず試してみて 本気でやりたくなったら 路線から考えましょうね。」にっこり

粋「へ?」




蒼月「あのー。もしもしジジイ?」

魄哉「こういうのは 比較対象と同じようにしちゃダメなんですよ
その子なりの良さを全面に押し出さねば」ふっ」

家康「お前が一番ノリノリじゃない?」


魄哉「と、言うことで

やる気なら全面プロデュース、バックアップしますよ。
ですので思いきりやって下さいねー」にこにこ

シロ「天海大僧上全面バックアップか」
千様「苛められなさそうだけど これはこれで問題ありそうだわ」うーん







白「やめた方がいいのに
あいつの湯葉メンタルでどうにかなるわけない すぐに潰されて泣くのがオチだ」ふんっ

蒼月「前々から思ってたけど
師匠も大概過保護な兄ちゃんだよね」

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