小咄
5月7日
2019/05/07 16:34挿音「つー事で頼むわ」
白「めんどくさいな」むう。
粋「お?兄貴髪黒いけど どした?」
挿音「ちっと頼み事があってよ。
白髪のまんまじゃ目立つから 化けて貰ってんだよ」
粋「頼み事?」
白「潜入操作だ」
粋「なんか知らねえけど 嫌な予感しかしねえんすけど」
ーーーーーーー
『丁方無いか丁方無いか!!』
粋「どう見ても賭場じゃねーか!!」
白「賭場だからな。」しれっ
粋「いやいや!なんでこんなん兄貴が頼まれてんだよ!
むしろ挿音の庭みたいなもんじゃねーかよ!」
白「あいつ今日 さっき帰宅だったんだ。」
粋「Σあ。夜勤明けか」
白「忍も大変だからな。
あいつの場合 寝不足だと犠牲者増えるし」
粋「あー
寝不足だとイラつきえっぐいもんな」納得。
白「という事で おとなしくしてろよ。失敗したら怖いぞ」
粋「はいよ。んで
いったい何を調べんだ?」
白「賭場で調べる事と言ったら
粋「イカサマしかねえわな。」うん
白「最近この辺でイカサマ多いらしくて
健全に賭場で楽しんでる奴等が迷惑してて
で、この辺の親分としちゃ 放っておけないんだそうだ
おい。あいつさっきのお前のイカサマ発言にに反応して凄い見てるぞ怪しいな。」わくわく
粋「兄上がノリノリだと不安になんのはなんでなんすかねえ」うーん。
白「で、賭け方ってどうやるんだっけ?」
粋「Σせめて予習を!! ルール知らないとか怪しすぎんだろ!!」
白「えーと。カンペあった」 がさごそ
周りの客「・・・・」じー。
粋「いやー。すんませんねえ
うちの兄貴 こう言うのやったこと無くて
お手柔らかにお願いしゃーす」へらっ
白「おお。ナイスフォロー」
粋「元ヤンで良かった元ヤンで良かった元ヤンで良かった」心臓ばくばくばくばく
白「えーと。 掛け声が上がったらこの木を?」
粋「そん時説明すっから
つかもう俺やるわ」
数分経過。
白「なあ。 なんで始まらないんだ?」
粋「双方の掛けがある程度釣り合わないと始まらねえんだよ」
白「ふーん。
はんかたないかってなんだ?」
粋「半に賭けてる奴が少ないから 誰か半にしねえか?って事だよ
じゃなきゃ始まらねーぞと」
白「ふむ。
なあ。シゾロのちょうって何
「4のゾロ目で シゾロ!
丁は偶数!つまり丁度割りきれる数だから丁!!
反対に奇数は割りきれない半端だから半!!
頼むから基礎知識くらい入れて来てくれよ!!」
白「帰るか。」
粋「Σまさかの拗ねた!?」
家康「やほー開いてる?
ってお前達 こんなとこで何してるの?」きょとん。
白「あれ?お前こそなんでいるんだ。」
家康「ん?私 ここの常連。」しれっ
粋「Σまた問題が増えた!!」
白「お前だけはここダメだろ」
家康「しー。内緒内緒」
白「そうか。負けの常連頑張れ」
家康「Σ言わないで!今日こそは勝つつもりで来てるんだから!!」
粋「あー。なんかこれ仕切り直した方がいいかも」
白「ん?そもそも俺ら何しに来たんだっけ?」
粋「あ。ダメだこりゃ」
家康「あれ?帰るの?」
粋「えーと。そこそこ儲かったしもういいや。
この辺で失礼しゃーす」すたすた
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<賭場の外>
白「特に怪しい事は無かったな。」きりっ
粋「Σまさかのちゃんと調べてた!?」
白「当たり前だろ。
解らないの全面に出してれば 相手も油断すると思ったんだけどな」ふむ。
粋「そいや兄貴が役者なの忘れてたわ
プロこっええええ」
白「今日はいたって普通の賭場だったのかもしれないな。出直すか」
粋「あのー ずっと気になってたんだけど そもそも賭場って法律で禁止されてなかったっけ?」
白「やるなと言われるとやりたがるのが人間だろ
決まりなんて何処かで破られてるもんだ。」
粋「正論過ぎてぐうの音も出ねえよ」
白「だから 目の届くところでやらせといて、はしゃいだら潰せばいいって挿音が言ってた」
粋「あ。やっぱ受け売りなんすね
びっくりした。」
白「とにかく今日は終わり 帰るぞ」
粋「へーい」
「ちょっとちょっと!今の確実におかしいよね!?」
白「ん?」
粋「あの声 家康?」
覗きこみっ
家康「かくっじつにおかしい!
さっきから そっちの人らのみ損がゼロって不自然過ぎでしょ」
粋「あちゃ あいつなんであんな大声でイカサマ暴露してんだよ やられんぞ」
白「そりゃ、俺らいる事知ってるからな」
粋「へ? Σあ!!」
家康「て、事でお二人さんよろしくー」
白「粋ゴー。」びしっ
粋「へいへい。」
間。
挿音「ふーん。んじゃ やっぱイカサマあったってか」 寝起き。
白「うん。
家康が察したから早かったし ついでに全部捕獲して来たぞ」
粋「番所だと賭場行ってた俺らもヤベーから
とりあえず魄哉に渡しといたけど良かったか?」
挿音「構わねえよ
むしろ町の奴等だと そいつら其処らの川に投げ込まれちまうから そっちのが正解だ」
シロ「どういう会話だ。」引。
千様「アンタ 舎弟の教育ちゃんとしときなさいよ。物騒ね」
挿音「言って聞くような奴等がゴロツキなんぞやるか。」きっぱり
白「でな。疑問なんだけど
なんで俺らがいる時は イカサマなかったんだろう
家康と同じくらい隙見せてたつもりだったのに。」
家康「あー。それね」ひょこっ
粋「ん?お前どこ行ってんだよ」
家康「ちょっとイカサマ君達に話聞きに。
というか天海様のお説教の野次馬だね」
粋「ゴロツキにまで説教してんのかよ」
家康「説教てか説法?
小難し過ぎてほぼ拷問だけどね」あっはっは
白「で、謎とけたのか?」
家康「うんうん。お前達がいる間大人しかった理由ね
聞いてきたよ」
粋「偶然じゃねえのかやっぱ。 何でだった?」
家康「えーとね。
物凄くカモにしやすそうな二人組なのに
カモにしたら生きて帰れないような 得体の知れない恐怖に襲われて動くに動けなかったらしいよ
本能ってやつかねえ」
挿音「あー。確かに チンピラゴロツキの類いはそういうの敏感だな」キセルぷこー
家康「そこはお前の人選ミスだったね。どんまい」
白「よし。次からは家康囮で一人で頑張れ」ふんっ
粋「そうだな。家康ならなんぼでも引っかけに来そうだもんな
抵抗ゼロで!」けっ
家康「Σなんで二人とも怒ってるの!?」
シロ「おそらく あやつらなりに頑張ったのであろう」
千様「兄弟揃って拗ねたわね 見事に。」
家康「ええええ!私だって機転聞かせたのにっ」
小太郎「あの二人 変なところそっくりだからどっちかが気がすむまでどっちもふててるだろなあ 」
千様「ほんと変なとこ似てるわよねー」
挿音「つーか。
キレられるべきは俺じゃねえのか?」
蒼月「アンタにキレられる人なんてそうそういないよ。
ま、バカ殿に全部もってかれた八つ当たりだね
それより俺も賭場行きたかったなー」
挿音「全力でカモにされるからやめとけ。」
蒼月「Σどういう意味!?」