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小咄

4月8日

2019/04/08 13:25
魄哉「殿はどこですか!!出てきなさい馬鹿殿っっ!!」


小太郎「今度はどうしたんだ?」

魄哉「また公務員の方サボってたらしいんですよ!クビになったらカモフラも出来ないでしょう!」きょろきょろ

シロ「なぜ今までクビになっとらんのか不思議でならんな」


魄哉「コネで入ってますから。」


小太郎・シロ(実質国のトップの圧力か)

千様「クビにはならないし出来ないと思うわ」



魄哉「殿ー!こら出てきなさいっ




ーーーーそこかっ!!」

カカカッ

家康「Σぎゃー!かすった!かすったあああ!!」ひいいっ



シロ「室内で手裏剣を投げるなあああ!!」





魄哉「すみません。昔の血が騒いだもので

さーて。殿ちょっとお話ししましょうか」

家康「はっはっは。なんで指ボキボキ鳴らしてるのかな?」


小太郎「忘れてたけど、そういや伊賀忍術の始祖だっけ」

シロ「長生きしてるだけあって色々生み出しとるな」





粋「・・あのよー。前から思ってたんだけど」


魄哉「はい?」


粋「お前みたいなのが干渉するのってズルくねえ?」
魄哉「はい?」

粋「いやさ。お前 よく関ヶ原でーとか
昔の 信長?とかの話とかするけどさ


バリッバリ人外が徳川だけに着いてるのってズルじゃねえかな?と」

シロ「確かに 人間じゃ敵わんしな。」うむ



魄哉「えーと。つまり、僕が軍師するのは人として殿がズルしたと?」

粋「直訳するとそんな感じかな
だってよ。お前いたら地方の弱小武家でも天下取れそうだし」うーん。

家康「うっわ。私なんだと思われてるの」


魄哉「ふむふむ
つまり 武力としても使えるような人外が、人に肩入れするのは不公平だと言うんですね」ふむ

粋「お前の存在否定するわけじゃないけどよ

考えてみたら 家康のライバル達も命張ってたんだし少し可哀相じゃねえかな、と」




蒼月「これ本人に堂々と言えるのがスゴいよね」
千様「粋君素直だから。
普通思ってても言えないわよねえ」

小太郎「言われて怒らないのも凄いけどな」




魄哉「では問いますが

粋君は 自分みたいにもののけ妖怪の血が入った人は他には居ないとお思いですか?」

粋「へ?」



魄哉「さらに言えば 僕のように混ざりっけ無しの人外が人に紛れていないと言い切れますか?」

シロ「ん?ちょっと待て まさか」




魄哉「君たちの思っている数に0を何個かつけたくらいはそこらに余裕で居ます。」


粋「Σうっそおおお!!」





魄哉「考えても見てください。
僕らの周りだけでも 人との混血が君達兄弟、飛天君
人に化けてるもしくは混ざって生きてるのがこんだけ居るんですよ?

他に居ない方がおかしいじゃないですか」にっこり。

粋「言われてみれば、マジか」
魄哉「マジです

中には先祖に一人混ざってたとか隔世遺伝とかででしょうね
本人が知らずにこちらに片足突っ込んでるような人も居ましたねえ」

シロ「ん?本人が解らぬのにお前は解るのか?」

魄哉「解りますよ。
独特の雰囲気がありますから


よく言うでしょう?『魔に魅入られる』って

そういう血を引く人は おそらく生物として生き抜く為の機能なのでしょうが 見た目が整っている、しかし何か違和感を感じる、その上で人を惹き付ける等と言う特徴がありますね」


家康「えーと。それはつまり
人外である自分も含めてのナルシスト発言だね
あははっ」



魄哉「という事で そこらにうじゃうじゃ居ましたので僕くらい参戦しても問題無しだったんですよ」

小太郎「Σ家康うううう!!」きゃいんきゃいん
シロ「毎度毎度っ いい加減学習せんか!」
家康「」ぐったり。




千様「えーと。ひょっとして有名人にも居たりするの?
そもそも会ったこと無いから解らないわ」

魄哉「そうですねえ、有名で分かりやすいのと言えば


最近なら佐々木小次郎さんとか」

シロ「Σなんでちょっと親しげなのだ!?」



魄哉「意外と面白い方でしたよ?」

小太郎「会ったことあるんだな」

粋「へー。んじゃひょっとしてライバルの宮本武蔵とかも?」



魄哉「あの人は単なる化け物じみた人間だと思います」

シロ「化け物の血脈と戦える時点で最早化け物で良くないか?」



魄哉「と、言う事で

僕も確かに軍師の癖にちょいちょい前線で出てましたが、相手が人では無いと判断した時のみです
じゃなきゃフェアじゃないでしょう?」


粋「成る程。すんげー疑問だったんだよ。」うんうん

蒼月「成る程ねえ このジジイの性格的に弱いもの虐めはやんないだろうなとは思ってたんだよ
いい子ぶりっ子だし。」

魄哉「あはははは蒼月君がそんななのにそこそこモテるのはもののけの類だからですよー。
良かったですねえ 妖怪で」

シロ「おいこらやめい。 唐突にケンカを始めるな」






粋「・・なあ」

シロ「ん?どうした」



粋「今の話だと人外の血が入ってると見た目とか良くなるって事みたいだけど

俺どうなるんだよ」

シロ「Σそんっなに自信ないのか!?」




千様「大丈夫よお。粋君は可愛いわよ」
小太郎「この場合のかわいいは慰めにしか聞こえないと思うな」


粋「悪くは無いと思う んだけど、
周りが派手過ぎてなんかこう」どんより。

シロ「男があまり見た目を気にするでないわ」きっぱり
小太郎「完全に相談する相手間違ってるなあ」







家康「お宅の弟さんの場合
普段は人で変化するから 通常の存在感が人間と変わらないんじゃないかなあ?」

白「家康起きてたのか。
あいつキレてたら鏡とか見ないだろ?」
家康「キレてたら誰でも鏡なんて見ませーん

てか、悪いお兄ちゃんだねえ。あんだけ凹んでるのに教えてあげたら」




白「面白いから嫌だ。」にやり。
家康「ですよねー。」にやり。









彬羽「人でも妖怪でもタチ悪いのは変わらねえな。」

一二三「んだなあ。」お散歩中。

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