小咄
3月27日
2019/03/27 17:01<割烹 春一>
がららっ
白「やってるよな。
いつも通りとりあえずメニューひととおり。」
庵「えーと。いらっしゃいませー」ひきつる笑顔。
白「・・・」
庵「看板を確認するな
あってる。あってるから!」
ひな「色々ありまして。今日から庵さんにバイトに入って貰いました」にっこり。
白「この店大丈夫なのか。」
朱禅「Σこっち見るな! 普段無表情の癖に哀れみ全開の目やめろっ」
白「だって、確かお前
料理どころか家事全般やった事無しで育ってきたとか何とか言って
ひな「本人の目を見ながら言うのやめてあげて下さい」
白「うーん。 ここ無くなったら仕事帰りどこで飯食べればいいんだ。」※お役者
彬羽「潰れる前提で言うな
・・まあその なんだ平たく言うと俺の責任だ」
白「?」
彬羽「粋の奴が 無愛想な店員一人いてやってけるならもう一人くらい増えても行けるんじゃねえかと ひなに「ああ。それは朱禅断れないもんな。
尻に敷かれてるし。」納得
ひな「大丈夫です!営業スマイルなんてやってれば身に付くもんですっ
庵さん頑張りましょう!!」
庵「既にやる気がマイナスなんだけど」どんより。
ひな「大丈夫ですって。
白さんもあんまりふざけないで下さいね」
白「ん?別にふざけてな
ひな「ね?」
白「・・解った。」目そらしっ
彬羽・朱禅(Σ妖怪の大将負けた!!)
ひな「接客はまずは慣れです。
万一お尻触ってくるお客がいたら張り倒して構いません。」
庵「ふむふむ。」真剣。
白「張り倒していいのか?」
朱禅「ひなにやらからしやがったら 俺の蹴りも入るぞ」
彬羽(この店なんで潰れねえんだ。)
ひな「そしてお客さんがそれで暴れるなら
彬羽さんの前に叩き出しましょう
大抵ビビって土下座しますよ」
彬羽「Σ待て待て待て!俺を共犯にするな!!」
朱禅「この店であんま騒ぎ起きねえの お前がデカくて怖いからって知ってるか?」
彬羽「Σ 手前に蹴られるのが居るのにまだマシなのか!?
この辺治安悪すぎないか!」
白「落ち着けボンボン。このくらい普通普通 」
庵「ひょっとして芝居小屋にも?」
白「変なヤジ飛ばす酔っぱらいが居たから 舞台袖から大道具のつり鐘投げつけてやったぞ」ふふん。
ひな「凄いもの置いてますね」
白「きれにいすっぽりはまって静かだった。」
朱禅「ハリボテとかじゃなく本物だったんだなそれ」
彬羽「どこの道成寺だ。」
粋「ちゃーす。お、兄貴も来てたのか」
白「出たな 元凶」
粋「Σ人聞き悪っ!」
白「お前な 人の仕事まで口出しするもんじゃないぞ
絶対 本人の意思無視してひなに頼んだろ」むう。
粋「Σ鋭い!」
ひな「あれ? そうなんですか?」
庵「いやその。 説得されちゃって」苦笑。
粋「女がこれから土木建築のバイト行ってくるとかって つるはし担いでたらそりゃ他の仕事探せよとも言いたくなんだろ!」
ひな「粋さん。ナイスです」
朱禅「土木ってお前
おっさんらに混ざって仕事する気だったのかよ」うわあ。
庵「体力仕事なら行けるかなー?と思って。
あと、一ヶ月はあるって話だししばらく探さなくていいかなって」
彬羽「間違ってねえが、何か間違ってるな。」
ひな「うちで働いて下さい! ちゃんと教えますから ねっ」頭よしよし。
庵「あのー。なんであやされてるの私」
白「解らないならあやされとけ。」
粋「ここなら ほぼ毎日兄貴来るし 庵もモチベ上がるだろ」小声。
朱禅「成る程。 ま、体力勝負だから土木出来るくらいなら ありがてえわ。」うんうん。
白(で、俺の頼んだのはいつ作り始めるんだろ。)
ひな「オーダーがはいったら 大声で厨房に言えば良いですよ
厨房組が丸暗記してくれますから 私達はとにかくオーダー取って運ぶのが仕事です」
庵「おおお!厨房凄い」メモメモ。
ひな「最初はとにかく恥ずかしがらずきびきび行くのを目標にしましょう
頑張りましょうね!」
白「・・」ぐうう。