このサイトは1ヶ月 (30日) 以上ログインされていません。 サイト管理者の方はこちらからログインすると、この広告を消すことができます。

小咄

3月14日

2019/03/14 10:37
<割烹『春一』>




千様「ホワイトデーよ」くわっ



皐月「あー。それで集まれ言われたんか。忘れとったわ
あ、あんみつ追加で」


朱禅「へいへーい。よろこんで」

彬羽「おい。また女共に店占拠されるんじゃ

朱禅「ひなも参加してるから問題ねえ」



庵「うわあ。店主よりバイトが苦労してる」
彬羽「そう思うなら余所でやれ」
杜和「たまーの女子会なのだから固いこと言わずに。

あ、何ならまぜて差し上げましょうか?」にやり。

彬羽「Σ心っ底いらん!!」



皐月「おらおらあっきー もとい店員さーん。
ぼさっとしてないで私のあんみつはよしてや
お客さんは神様やろがーい」ふんぞりかえりっ

ひな「皐月さん。ほぼオッサンです」



彬羽「まったくどいつもこいつもっ
表に準備中の看板出しとくからな!」
朱禅「お。よろしく」




ゴスッ






皐月「あっきー いい加減職場の玄関の高さ覚ええや 」

彬羽「五月蠅い!見んじゃねえっ」くわっ

庵(ぶつけた。)
杜和(力一杯ぶつけましたわ。)
千様(てか入り口の上のあの傷ってやっぱり)


ひな「ほらほら。ほぼ毎日彬羽さんが頭ぶつけるので ここへっこんでるんですよ。
もはや当店の名物の一つです」

朱禅「ひなー。ちょっと可哀相だからそんくらいでな」鍋まぜまぜ




杜和「えー。という事で 本題に」こほん。

皐月「私はご飯食べれたらええんやけど」


杜和「聞いてくださりませっ!
ホワイトデーに兄様とでぇとの約束取り付けましたわっ!!」

庵・千様「おおー。」ぱちぱち


杜和「午後からなんですのー うふふふふふ」浮かれっ

皐月(完全に子守りやな。)あんみつすすりっ
ひな「皐月さん 口に出しちゃダメですよー」

皐月「出さへん出さへん
杜和おめっとさん。楽しんできやー

で、さっきから何か言いたそうにしてるいおりんは何やの?
進展あるように思えんけど」

庵「泣いていい?」

杜和「あーまあ。 アレはどう考えても難易度ベリーハードですわよ」肩ポン。
庵「Σ満場一致でダメな前提になってる!!」

ひな「? という事は玉砕のお知らせではないんですね?」



皐月「あ。泣いた」


彬羽「毎度の事ながら 知り合いのこの手の話は気まずいな」※厨房
朱禅「聞くな。 右から入ったら左耳からそのまま流せ」※厨房




庵「ちゃんと。ホワイトデーのまともなの貰いました」ぐすっ


一同「Σええええええーーーッ!?」

庵「Σどんだけ泣かしたいの!?
てか厨房までか 聞くなそこっ!!」



杜和「で。また大容量のお菓子ってオチですの?」
庵「それが
えっらい可愛い 花を模した石鹸」がさがさ。

千様「Σ白君にいったい何が!?」



杜和「どこで覚えて来たのかが疑問ですわね」




ひな「あら。空気が凍りついた。」





杜和「考えてもみて下さいまし!
今までえびせんやら金平糖やらだったのにいきなりそんな色気付いたものっ てか金平糖ならまだお洒落ってなんなんですの
不自然ではありませんか!どこで覚えて来たのか怪しいっ 考えてみたら仕事柄そういう機会
千様「Σ杜和ちゃんストップストップストップーっ!!」


皐月「えーと。店員さん いおりんになんか元気の出るもんを 」

朱禅「お客さん。ハードルすげえ高いっす」


千様「大丈夫よお。白君その辺お子様だし
多分なーんも考えてないわ」ぎくしゃく

ひな「ですねー 素直に喜んでおいていいのでは (杜和さん たまに鋭い)」ハラハラ。


杜和「えー。ああいうタイプは意外と裏で遊び倒し
皐月「あんたはもう黙っとれ!」

粋「大丈夫大丈夫!そういうんじゃないって!!」





皐月「・・・何しとん?」

粋「Σあっ」




ひな「実は 急に千様さんに『女子会やるわよー!』て言われたので
ちょうどご飯食べに来てた粋さんには厨房に隠れて食べてて貰いました」にっこり。

千様「Σお客の扱いっ!!」

粋「ふっ 厨房の床は冷たかったぜ」ヤケ。
皐月「かっこつけんな そらそうやろ」



粋「えー、ということで
そりゃ毎度毎度胸焼け必須のもんを人にやるべきじゃねえと 俺が兄貴にアドバイスしたんだよ

つまり、変な遊びの賜物じゃねえから安心しろ」

庵「な、なるほど」おおお

ひな「良かったですねー」にこにこ。




粋「て、事で俺はソバ食いに戻る
女子会頑張れ」すたすた

皐月「なんで厨房もどんねん」








彬羽「で?本当の所は?」

粋「兄貴のセンスがあんまり酷いから 俺が選んだよ」小声っ



ひな「なるほど。」
粋「Σうぎゃああ!しー!しーっ!」

ひな「安心して下さい言いません
あ、もう少しでお開きだからそろそろお昼の仕込みして大丈夫」
朱禅「はいよ。 んじゃ急いでやるか」



ひな(こちらとの方が性質的には合いそうなのに)むう。
粋「あの。なんか顔怖いんすけど 」

ひな「世の中ままならないなあと思いまして」
粋「へ?」





皐月「店員さーん
ぜんざい作ってやー 大盛りで。」

彬羽「せめてメニューに有るもの言え!!」



コメント

コメントを受け付けていません。