小咄
黄龍様のお仕事
2019/03/06 19:32シロ「・・おい。
百鬼夜行がおった!」目見開きっ
粋「忘れてるだろ 俺もおもいっきし妖怪なんだけど。」
シロ「Σそう言えばそうであった!!」がーん。
粋(つかそこら凍らす自分もグレーゾーンなじゃねえのこいつ)
小太郎「あ。シロも会ったのか?凄かったなあ」
シロ「うむ。まさかあんなのが本当にいるとは」むう。
粋「へ?へ? どんなのが居たんだよ 伝説級の奴等?」
小太郎「小豆洗いと油澄ましとわらじの九十九神とすねこすり」
粋「Σそっちの意味の伝説級かよ!」
小太郎「俺初めて見たよ。小豆洗いが人狼の兄さんチィースて」しっぽパタパタ
粋「小豆洗い んな軽いのか
しっかしまたレトロタイプの奴等だなあ どこで見たんだよ」
シロ「先程そこの廊下を歩いておったぞ。」指差し
粋「あーそりゃビビるわ」納得。
小太郎「途中彬羽がうっかり九十九神踏んづけて大変だったよな」
彬羽「わざとじゃねえ」新聞がささっ
粋「潰しかけたんだな お前デケエから。
しっかし、なんでまたそんなのが
害の無さそうなのばっかりだし
・・・ん?」
<居間>
白「めんどい。」だるーん。
魄哉「こらこら。せっかく相談に来てくれたんですから」
粋「あー。やっぱり兄貴の所に来てたのか」
白「まさか家バレしてるとは思わなかった」むう。
蒼月「悪いけど 師匠色々派手だからバレ倒してるよ
ついでにお仕事先もバレてるよ」
魄哉「芝居小屋に百鬼夜行は遠慮するように言ってくださいね」真顔。
白「わかった。怖いぞオーナー」
粋「んで。何の相談だったんだよ黄龍様。」によによ
白「えーと。確か 最近あいつらの縄張りに越してきた奴が すっごい大食漢で人も妖怪も関係なくばくっと
粋「すんません兄上それ絶対急いだ方がいいっす」
白「道が解らない。」真顔。
粋「Σ手に持ってるその地図は!? だああそういや兄貴の迷わない範囲町内が限界だったああ!」
白「ということで案内しろ。
ついでにそいつぶちのめせ」
粋「Σさっくり押し付けようとしてる!
つかめちゃくちゃ遠いってこれ」
白「安心しろ
九尾。」
九尾「呼んだかえだーりん?」どすん!
粋「どこから生えたストーカー狐!!」
九尾「生えたとは失礼な
わちは常に天井裏に潜んでおるわ」
粋「そのサイズでか」
魄哉「挿音が通路塞がれて迷惑だってぼやいてましたねえ」お茶ずずー
家康「うちの天井ほんと頑丈だよね」ずずー
九尾「と、いうことで だーりんが行かぬならわちもお前なんぞ運んでやらぬ
ので、だーりんは一緒に来てくれるそうな 有り難く思え小童。」
粋「おい。言ってておかしいと思わねえのか」
九尾「だーりん意外は毛虫にしか見えんので何一つ問題ないわ」ふん。
粋「だあああ!この狐腹立つっ」地団駄
シロ「しばらく見ない間に偉くストーカーこじらせとるな」
小太郎「同じ犬科のバケモンだけど仲良くなれる気がしないなあ」
九尾「懐かしいのう化け物退治か
だーりんとわちが出会ったのもそうであった」
蒼月「なんか語りだしたよ」
九尾「あれはわちが久々に殺生石から復活し 封印の憂さ晴らしにちょっとやんちゃしておった時じゃった」
魄哉「あなた伝説の大妖怪なんでとんでもない大惨事でしたよね
やんちゃってレベルじゃなかったですよね」
シロ「ちょっと待て。それでなぜこんな事になっとるんだ?」
九尾「目の前に居たから食おうとしたらぶん殴られて惚れたのじゃ」
シロ「すまん。意味が解らん。」
九尾「考えてもみよ。
わちのサイズで口から火吐いて暴れ倒しとるのに 普通に顔面殴り倒すとかありえんじゃろ?
あまりに衝撃的でのう」ほう。
白「動物殴りにくいから一応加減したけどな。
メスだと思わなかったし」
蒼月「ああうん一応 フェミニストなんだよね」
九尾「という事で
家におる時はいつでも見守れるように屋根裏に詰まっておるのじゃ」ぽっ
白「なんでもいいけどお前 風呂入ってる時はやめろ」
九尾「役得じゃ」ふっ
粋「Σ変態レベルのストーカーじゃねえか!!」ひいいっ
彬羽「どうでもいいから被害が出る前にとっとと行きやがれえええっっ!!!」
ぶん投げっ ×3
家康「皆の代弁ありがとう」
彬羽「全く あの阿呆どもがっ」
蒼月「しっかし。狐ちゃん色々こわっ
あの三匹いたら怖いもんなしだろねー」あはは
魄哉「ですね。
性格はどうあれ伝説の大妖怪ですから 味方なら心強いですよ。
あー
そういや僕も初対面では白君に腕へし折られましたねえ」しみじみ。
家康「へ?そうなの?」
魄哉「あの時祓い屋やってましたからねえ。
お互い生きるか死ぬかなんで いやー激戦でしたよ」
小太郎「俺も内臓口から出るかと思ったなあ」
蒼月「・・へー
(ケンカ売らないで良かった)」
彬羽「この家はこんなのばかりか」
シロ「考えたら 俺もお前もそうであったな」