小咄
6月18日
2019/06/18 17:38<割烹 春一>
ひな「いらっしゃいまー
あら お疲れ様です」
粋「・・ちーす」 ぐったり
白「・・・」むすっ
ひな「今日もお仕事大変だったみたいですねえ。
何にしま
白「熱燗。あるだけ」
朱禅「いやいや飲むペースに燗がおいつかねーすわ」
庵「雰囲気的にムカつく事があったから呑むかー! なんだろけど
ザルだから酔えないし意味ないんじゃ」
白「Σあ。」
彬羽「よくノリでやけ酒しようと思えるなお前」
白「ムカついたら酒飲めばスッキリするんじゃないのか?」
ひな「あー。そこのシステムからですか」
彬羽「一言で言うと 手前の肝臓が頑丈すぎて効き目はない。諦めろ」
ひな・庵( Σ細かい説明を諦めた!)
朱禅「で?
何があったんだよ。 お宅の兄貴めちゃめちゃ怒ってんじゃねえかよ
何やらかしたんだよ やっぱ芝居絡みか?」
粋「いやーその。
稽古の結果がお気に召さなかったらしくって 」しどろもどろ
白「普段あんだけ煩いのに 人前だと声がちっちゃくなるってどういう事だ。」
朱禅「あー。いるいる
改まると声ちっさくなるんだよな」
ひな「庵さんははじめから結構声でてましたよね
接客始めてなのに」
庵「そこは思い切りが大事でしょ」ふふんっ
粋「男前かお前は。」
白「なんで女に出来て お前は蚊の羽音みたいになるんだ」
粋「Σあだだだだだ! ちょっ 絞まる絞まる絞まる!!」
ひな「店内で関節技はやめてくださいねー」
白「いっそこのまま反対側に二つに折ってやろうか」ボソッ
粋「Σぎゃああ! 思ってたよりめちゃめちゃ怒ってる!!」ひいいっ
朱禅「この場合の二つ折りって腕じゃねえよな」
白「背骨。」
彬羽「落ち着け 反対も何も二つに折れる正解が無い」
庵「で、なんで声でないの?」
粋「Σしんっそこ不思議そうに!
お前も一度あそこ上がってみろよ!
客席の視線がこっち向いてるの全部見えるんだぞ!
マジで頭真っ白で声なんて出ねえって!」
ひな「あれ?もう舞台上がってるんですか?」
白「メンタル鍛えるってつつじが裏方の奴等に頼んだらしい」
朱禅「あー。稽古の一貫か
まあそんなの実際に演目にゃ出せねえよな」
庵「えーと。つまりダメなのは舞台の上だけとか?」
白「練習で声出しさせても なんかちっさい。
やれと言われると出ないタイプだな」むすっ
ひな「えっと。白さんは始めどうだったんです?
実体験を参考に
白「はじめっから 声量問題なし。
野山育ち舐めるな」
ひな「山で吠えてたんですか?」
彬羽「なるほど。兄貴と全く違うもんで理解されない か。」
白「覚えられないとか 練習足りないとかなら解るけどな。これは意味が解らない」
庵「あー。これは難しいかも
私も解らないし」
彬羽「つまりは
本番だと 声の出し方が解らなくなるという事か」ふむ。
粋「あ。そんな感じだ!
普段みたいにって言われても どうやってもうわずるんだよなー」
彬羽「・・ふむ。」
朱禅「お前も地声でかいし理解できないんじゃねえ?
眉間の皺凄いぞ」
彬羽「何で読んだか忘れたが
鼻孔の中で音を反響させれば遠くに届く声が出るとかなんとか」
庵「そもそも何の本それ。」
粋「び、鼻孔?」
彬羽「鼻のこの辺に・・
説明しても解らねえだろ。いっそ飛天辺りに解剖図書いてもらえ」
ひな「解剖図見ても解らないと思いますよ」
彬羽「後は腹式呼吸。腹の横に手を当ててりゃ解る。
お前の兄貴は無意識にやってるみたいだが、大声出す時は基本だ」
粋「ほうほうほう!」おおっ
ひな「腹式呼吸教えて貰ってなかったんですか」
白「ふくしき?」
彬羽「やっぱ知らねえか。
お前が普段ボケッとしてる時は鼻から呼吸
舞台の上では複式になってるはずだ」
白「? なんで解るんだお前」
彬羽「一度観たからな。」
ひな「一度観劇しただけで解るんですかそれ」
彬羽「響きで解るだろ
弦の緩んだ三味線と張ってる三味線みたいなもんだ」
朱禅「すっげえ不思議そうに言ってるけど
一般人はそんなに舞台真面目に見ねえし、んな違い解んねーよ」
粋「あ。そっか
お前 ボンボン育ちだっけ!」
彬羽「関係ねえだろ。嗜みだ嗜み」
ひな「関係ありまくりです
幼少期から色々習い事漬けだったからですそれ」
彬羽( Σなぜ知られてる!?)
朱禅「ヒント、 飛天。」
彬羽「Σあの野郎おお!!!」
白「そうか。理屈でどうにかなりそうな物なら
こいつに言えばだいたい解決するな」ふむ。
彬羽「Σさらっと押し付けるな!」
ひな「もう無駄だと思います
おそらく粋さんの育成に駆り出されますね」
朱禅「器用ってのも大変だな
俺不器用で良かったわ」
粋「・・あれ?
お前さっきから大人しくね?」
庵「あのさ
私も育ちはお嬢なんだけど」
一同「あ。」
庵「なんでこうも差がつくんだろ」どよーん。
白「こいつがマニアだからじゃないのか?」
彬羽「Σ誰がだ! 何のマニアだってんだ!」
白「物知り?」
ひな「あーでも確かに
イトコの飛天さんからして 漢方マニアですからね
やや壊れ気味の」
朱禅「そいやカラスって こだわり強い鳥だよな」
彬羽「もうお前らには何も教えてやらん。」
粋「Σぎゃああ! 頼むからいちいち拗ねんな!」
彬羽「誰が拗ねた折るぞ手前!」
ひな「いらっしゃいまー
あら お疲れ様です」
粋「・・ちーす」 ぐったり
白「・・・」むすっ
ひな「今日もお仕事大変だったみたいですねえ。
何にしま
白「熱燗。あるだけ」
朱禅「いやいや飲むペースに燗がおいつかねーすわ」
庵「雰囲気的にムカつく事があったから呑むかー! なんだろけど
ザルだから酔えないし意味ないんじゃ」
白「Σあ。」
彬羽「よくノリでやけ酒しようと思えるなお前」
白「ムカついたら酒飲めばスッキリするんじゃないのか?」
ひな「あー。そこのシステムからですか」
彬羽「一言で言うと 手前の肝臓が頑丈すぎて効き目はない。諦めろ」
ひな・庵( Σ細かい説明を諦めた!)
朱禅「で?
何があったんだよ。 お宅の兄貴めちゃめちゃ怒ってんじゃねえかよ
何やらかしたんだよ やっぱ芝居絡みか?」
粋「いやーその。
稽古の結果がお気に召さなかったらしくって 」しどろもどろ
白「普段あんだけ煩いのに 人前だと声がちっちゃくなるってどういう事だ。」
朱禅「あー。いるいる
改まると声ちっさくなるんだよな」
ひな「庵さんははじめから結構声でてましたよね
接客始めてなのに」
庵「そこは思い切りが大事でしょ」ふふんっ
粋「男前かお前は。」
白「なんで女に出来て お前は蚊の羽音みたいになるんだ」
粋「Σあだだだだだ! ちょっ 絞まる絞まる絞まる!!」
ひな「店内で関節技はやめてくださいねー」
白「いっそこのまま反対側に二つに折ってやろうか」ボソッ
粋「Σぎゃああ! 思ってたよりめちゃめちゃ怒ってる!!」ひいいっ
朱禅「この場合の二つ折りって腕じゃねえよな」
白「背骨。」
彬羽「落ち着け 反対も何も二つに折れる正解が無い」
庵「で、なんで声でないの?」
粋「Σしんっそこ不思議そうに!
お前も一度あそこ上がってみろよ!
客席の視線がこっち向いてるの全部見えるんだぞ!
マジで頭真っ白で声なんて出ねえって!」
ひな「あれ?もう舞台上がってるんですか?」
白「メンタル鍛えるってつつじが裏方の奴等に頼んだらしい」
朱禅「あー。稽古の一貫か
まあそんなの実際に演目にゃ出せねえよな」
庵「えーと。つまりダメなのは舞台の上だけとか?」
白「練習で声出しさせても なんかちっさい。
やれと言われると出ないタイプだな」むすっ
ひな「えっと。白さんは始めどうだったんです?
実体験を参考に
白「はじめっから 声量問題なし。
野山育ち舐めるな」
ひな「山で吠えてたんですか?」
彬羽「なるほど。兄貴と全く違うもんで理解されない か。」
白「覚えられないとか 練習足りないとかなら解るけどな。これは意味が解らない」
庵「あー。これは難しいかも
私も解らないし」
彬羽「つまりは
本番だと 声の出し方が解らなくなるという事か」ふむ。
粋「あ。そんな感じだ!
普段みたいにって言われても どうやってもうわずるんだよなー」
彬羽「・・ふむ。」
朱禅「お前も地声でかいし理解できないんじゃねえ?
眉間の皺凄いぞ」
彬羽「何で読んだか忘れたが
鼻孔の中で音を反響させれば遠くに届く声が出るとかなんとか」
庵「そもそも何の本それ。」
粋「び、鼻孔?」
彬羽「鼻のこの辺に・・
説明しても解らねえだろ。いっそ飛天辺りに解剖図書いてもらえ」
ひな「解剖図見ても解らないと思いますよ」
彬羽「後は腹式呼吸。腹の横に手を当ててりゃ解る。
お前の兄貴は無意識にやってるみたいだが、大声出す時は基本だ」
粋「ほうほうほう!」おおっ
ひな「腹式呼吸教えて貰ってなかったんですか」
白「ふくしき?」
彬羽「やっぱ知らねえか。
お前が普段ボケッとしてる時は鼻から呼吸
舞台の上では複式になってるはずだ」
白「? なんで解るんだお前」
彬羽「一度観たからな。」
ひな「一度観劇しただけで解るんですかそれ」
彬羽「響きで解るだろ
弦の緩んだ三味線と張ってる三味線みたいなもんだ」
朱禅「すっげえ不思議そうに言ってるけど
一般人はそんなに舞台真面目に見ねえし、んな違い解んねーよ」
粋「あ。そっか
お前 ボンボン育ちだっけ!」
彬羽「関係ねえだろ。嗜みだ嗜み」
ひな「関係ありまくりです
幼少期から色々習い事漬けだったからですそれ」
彬羽( Σなぜ知られてる!?)
朱禅「ヒント、 飛天。」
彬羽「Σあの野郎おお!!!」
白「そうか。理屈でどうにかなりそうな物なら
こいつに言えばだいたい解決するな」ふむ。
彬羽「Σさらっと押し付けるな!」
ひな「もう無駄だと思います
おそらく粋さんの育成に駆り出されますね」
朱禅「器用ってのも大変だな
俺不器用で良かったわ」
粋「・・あれ?
お前さっきから大人しくね?」
庵「あのさ
私も育ちはお嬢なんだけど」
一同「あ。」
庵「なんでこうも差がつくんだろ」どよーん。
白「こいつがマニアだからじゃないのか?」
彬羽「Σ誰がだ! 何のマニアだってんだ!」
白「物知り?」
ひな「あーでも確かに
イトコの飛天さんからして 漢方マニアですからね
やや壊れ気味の」
朱禅「そいやカラスって こだわり強い鳥だよな」
彬羽「もうお前らには何も教えてやらん。」
粋「Σぎゃああ! 頼むからいちいち拗ねんな!」
彬羽「誰が拗ねた折るぞ手前!」