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小咄

5月20日

2019/05/20 15:20
<割烹 春一>


庵「雨だねー。」
ひな「雨ですねえ」

朱禅「雨だとますます客来ねえなあ」
彬羽「普段から来ないのは認めるのか」

朱禅「そりゃあ 最近ほとんどこの辺しか来ないし」

白「客を指差すな」てんぷらソバずずー。



ひな「芝居小屋組の皆さんが来てくれなかったら うち潰れてますよ」ため息。

粋「あれ?俺もそれにカウントされてんの?」
ひな「?
それはもちろん あれ、見習いなんですよね?」


粋「俺もこっち側」じーん。

白「なんか知らないけど そう言われると認められた気分になるらしい」

庵「それ連日のシゴキで自信なくしてるからじゃ」



粋「よっしゃああ!俺も売りあげ貢献するか!
なんかオススメよろしくっ」うきうき

ひな「はーい。ありがとうございます
オススメ一丁お願いしまーす」

彬羽「商売上手か。」




朱禅「なあなあ、ちなみに見習いって何やるんだ?」
粋「主に兄貴の雑用。」

ひな・庵(Σいつもと変わらない!!)



白「けど。 この店ホント人少ないな。
少し何か考えた方がいいかも」ぼりぼり。

ひな「海老天尻尾まで食べるタイプなんですね。

ですよねえ。 人通りも多いのに何がいけないのか。」ふう。


粋「主に店主が客殴ったり 店員コンビが無作法な客いてこますからじゃねえかなあ?」



朱禅「馬鹿野郎。ひなにセクハラする客なんざ三枚に卸してもいいくらいだろ」

白「別にいいけど 料理はするなよ。」

彬羽「Σ微塵も良くねえだろ!!」

庵「わ、私は 触ってくるオヤジしかしばいてないし」目そらしっ

彬羽「それを言うなら 俺だって店内で暴れる客をつまみ出してるだけだ」


白「この場合彬羽が一番普通な時点でおかしいな。」
粋「つか バイオレンス過ぎねえ?」





ひな「私も度を越えた人しかお盆で殴ったりしませんよ?」

粋「Σ一番まともそうなのに!!」



白「えーと。 まず客をボコらない方向で行ったらどうだ?」


庵・朱禅・ひな「無理。」
彬羽「この辺どんだけ治安悪いと思ってるんだ。」

粋「あー。 やらねえと今度は店壊されるのか」うーん。


庵「ん?ちょっと待って
芝居小屋もこの近くって事は同じように変な客多いんじゃ?

入り口で変なのは入場拒否とかしてるの?」

白「そんなので追い付くわけないだろ。」ずずー。


粋「マナーのなってない客は舞台の上から兄上が 演目に合わせつつ一撃入れるのが名物です。」

彬羽「Σ演し物になってるのか!?」



白「毎度何が起きるか解らないから更に大盛況で 一石二鳥だ。」えへん。

粋「言っとくけど真似しねえ方がいいぞ。後々めんどいから」
朱禅「出来ねえよ。」

ひな「その後々めんどいのはどうしてるんですか?
仮にもお客が痛い目にあって黙ってませんよね?」

白「ん?それは」

粋「一部スタッフとかオーナーに 裏の事務所に連れてかれると皆大人しくなんだよなあ」


彬羽「Σ魄哉と挿音か!?」

庵「Σあの二人って確か拷問のプロフェッショナル!!」ひいいっ



白「悪いことしなきゃ怒られない。
悪いことしたから怒られるそれだけだ。」茶すすりっ

朱禅「間違ってねえけど、うちの店より数段えげつなくね?」

粋「俺も思ったけど それで大盛況なんだからもういいかと。」
彬羽「諦めるな。染まるなそこは。」



ひな「うーん。
何か現状打破の糸口が見つかるかと思ったんですが
ちょっと参考には出来ませんねえ」

白「ここで参考にしたら潰れると思う」

庵「デスヨネー。」


粋「逃げたもんはしゃーないし
新規の客呼び込むのになんかイベントやるとか?」



白「水芸とかか?
なんなら教えるぞ」扇子からちょろろろろろろろ

粋「兄上 なんでそんなの仕込んでるんですか」

白「セットしたまんま忘れてた。」ちょろろろろろろ



ひな「それやると雨でジトジトなのが悪化するのでアウトです。」

白「ダメか。」ちょろろろ

彬羽「そもそも誰がやるんだそんなの」
朱禅「やるとしたらお前だろ?」
彬羽「Σボツだボツ!!」



朱禅「なんかいいの無えかな?
コスト低めで大衆受けしそうなの」

粋「んー。そうだな」悩。

白(なんで粋に相談するんだ?)
彬羽「手前よりはまともだからだ。」

白「心を読むな 妖怪さとり。」
彬羽「烏 天 狗 だ !!」



粋「いっそメイドカフェとか。
はっはっはー メイド二人しかいねえけどよー。」

朱禅「Σアホか!更にセクハラ客増えんだろが!!」



ひな「いえ。いいかもしれませんね。」ふむ

朱禅「Σへ」

ひな「メイドはともかく
アイディアありがとうございます!」

粋「お、おう。 気に入ったならいいけどよ

つか、俺の頼んだのまだ?」




庵「はいよ。お子さまランチ一丁!」どん。

粋「Σどういう意味だよ!!」


朱禅「あのー 彬羽?」
彬羽「すまん。 任せると言われたらこれしか浮かばなかった」

白「一二三用に練習してるだろ お前。」




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<後日>



魄哉「成る程 考えましたねえ」ふむ。

家康「あはは。こりゃいいや
覗いてみよっか」



ひな「はーい。本日洋装デーです。
そこの方 外国のお嬢様御坊っちゃまになりきれますよー」

庵「ひいい ヒラヒラはずかしっ」





蒼月「ちなみに俺の相方とバカラスは執事服らしいよ」

シロ「まーたあざといのを。
よく衣装調達できたな」

魄哉「あ。僕作りました。
おもしろそうだったので」にっこり


白「成る程、これを見越したか」
粋「衣装代タダかよ。
あの姉ちゃんすげーよなあ」


千様「彬羽くーん。執事服見せてー」がららっ

彬羽「Σ入るなああああ!!」


小太郎「バイトのメンタルが辛そうだけどな」
シロ「ま、まあ繁盛しておるから良いではないか」



蒼月「さーて。俺も頑張るかなっ」早着替えっ

一同「Σえ。」


蒼月「お嬢様方をおもてなしするなら俺みたいなのが必要でしょ?
つかこういうの着てみたかったんだよね」




白「手慣れた人手もこれでオッケーと」ふむ。
粋「あの姉ちゃん まさかここまで計算に入れてんのかなあ

こええ」

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