小咄
5月16日
2019/05/16 15:07<芝居小屋>
彬羽「ったく。本来出前なんざしてねえんだぞ」ぶつぶつ
つつじ「えろうすんまへんなあ。
ちょい今日忙しいもんで お昼食べてる暇無いんや
かと言って体力勝負やし昼抜きも出来んのどす」
彬羽「それは仕方無いが どこぞの大食らいがな」
白「今月売りあげヤバイって聞いたから貢献してやってるのに。」
彬羽「ちょっと待て。 うちの店そんなにヤバイのか」
白「安心しろ ひなの話じゃこの出前でチャラぐらいだ。
敬ってへつらえ」えへん
彬羽「ぐ・・っ」イラッ
つつじ「一食でどんだけかかるんや あんさん。」
白「まあ来たなら遊んでけ。
面白い事無いけどな」身支度せかせか
彬羽「仕事中だ。」きっぱり
つつじ「マジメやなあ」
粋「あれ?カラス来てたのかよ」
彬羽「ん?今日は見習いもいるのか」
白「今日忙しいのは主にその見習いのせいだ」
粋「兄上 後始末させてすんません。」
彬羽(何があったんだ。)
つつじ「ようは 今日の部終わったら地獄の猛特訓やな
まさか ちょい役であんな・・ 思い出した無い 」ふっ
粋「雑用からやり直させてイタダキマス」どよーん。
彬羽「お前 向いてないんじゃないのか」
粋「Σ頑張ってる奴に言うセリフじゃねえだろ!!」
つつじ「はい。どうどう 彬羽はんは心配して言うてくれとんやでー」
白「んで、今度は何をした?」
粋「へ?」
白「さっき入ってくる時 何か言おうとしたろ。
バカラス居たから話反れたけどな」
彬羽「? そうなのか?」
粋「えーと。兄上 何でそんな細かいの気が
「お前も役者やりたいなら舞台裏でも神経常に研ぎ澄ましとけ。」
彬羽(こいつ、こんな真面目にやる事あったのか)
粋「えーと。そんじゃ言うけど その」もごもご
つつじ「なんや?大道具でも壊したん?」
粋「いやいや。どこぞのカラスじゃあるまいし そうじゃなくてそのー」
白「ちょうどここに 爪の間に刺しやすそうなカンザシが。」
粋「Σぎゃああ!!言うっ!言うから兄貴落ち着いて!」ひいいっ
つつじ「Σはよ言い!お兄はん めんどくさいの嫌いなんやから!!」
彬羽「手前もプロなら 仕事の道具をつまらん事に使うな」取り上げっ
白「あ。」
つつじ「彬羽はん!ナイスや! あんさんの背なら普通の人は届かん Σあだっ!」
彬羽「Σピンポイントでスネを蹴るな!」
白「ふん。」
粋(兄貴 最近背丈弄られるの嫌がんなあ。)
白「で?」
粋「あ、はいい!!」びくっ
つつじ「なんで、びびるん」
粋「えーと。実は・・」ごそっ
一同「?」
粋「少し目を離した隙に私物が切り刻まれてて。」
草履ザックザク
つつじ「めっさ解りやくいじめられとんな。」
白「成る程。 それで そんなアホみたいな備品使ってるのか」
粋「衣装落ちのハデなのあって良かったよ」ふっ
つつじ「あ。ものごっつい派手な花柄やな」
彬羽「お前ら そんな悠長にしてていのか。
これ カミソリも仕込まれてるぞ」がさっ
粋「Σげ。」
白「馬鹿だな
切り刻まれたら履けないから カミソリ刺さりようが無いのに」しれっ
彬羽「Σそういう問題か!?」
白「遅かれ早かれこうなるの解ってたしな
そういう世界だ」きっぱり
粋「解っちゃいたけど 実際やられるとくるなあ」うーん。
つつじ「まあ当たり前の反応やな。
わてら慣れたわ」
彬羽「とんでもない世界だな」
粋「確か 兄貴の草履に五寸釘?の奴は マキビシ仕込んで撃退したんだっけ?
つか、どうやって相手さがし当てるんだよ」
白「ん?そこはだ
あ。」
つつじ「ん?どないしたん」
白「今日のシゴキ。
自力で犯人を見付けて落とし前つけさせる事。」
粋「Σだからどうやって!?」
白「さっき言っただろ
神経研ぎ澄まさせとけ。そしたら解る」
粋「Σすんごいザックリしてる!!」
彬羽「そういうもんなのか?」
つつじ「白はんのは 普通に野生の勘や。」
白「で、相手は二度とやる気が起きないようにしっかりシメとけ。
出来るまで 帰れないぞ 」
粋「Σ!!」
つつじ「うわー。けどまあ一石二鳥やしええやん。頑張りやー」
彬羽(それ 弟がノルマ達成するまで自分も帰れ無くないか。)うーん。
粋「と、とりあえず行ってくる!」ダッシュ
彬羽「どこにだ。」
つつじ「なんぞ手懸り見つかるとええなー。」
白「ま、大丈夫だろ。あれでもあの歳まで一人で生きてきたんだし
俺らは午後の部に集中だな。」
つつじ「あんさん。信用しとんのか適当なんか解りに「適当。」
彬羽「しかし 仮に犯人を見付けたとして
どう落とし前つけさせるつもりだ
こんなもん仕込む奴が逆怨みしたら 更にめんどくさくならないか?」カミソリっ
白「バカラス。大事な事忘れてるな」ふふんっ
彬羽「は?」
白「あいつは元ヤンだ。」
つつじ「Σ裏口の方から何かの断末魔があっ!!!」ひいいっ
白「突き止めるの案外早かったな」うむ。
彬羽「Σいいのか!?
引き潰されたカエルみたいな悲鳴だったぞ!」
つつじ「彬羽はん落着きい!それどんな声やねん!」
白「問題ない。
大事になる前にもみ消すし」
つつじ「まあ。それもそうやねんけどな。」
彬羽「Σつつじ!手前もか!!」
つつじ「優しい事言うとったら足元救われる世界どすえ?」しれっ
白「カミソリ仕込む奴のが悪い
あ、コレ魄哉に言って指紋取っといてくれ」
彬羽「Σ手際良すぎるだろ」
皐月「あの二人が ここのツートップな理由解ったやろ?」もぐもぐ
彬羽「おい。いつから居たかはもういい
人の注文した弁当を食うな」
皐月「気にしたらあかん。
しっかし。ほんま
二人揃って過保護やな
後始末やったるなんてやさしーわ」
白・つつじ「Σ!?」
彬羽「嫌な過保護だな。」
彬羽「ったく。本来出前なんざしてねえんだぞ」ぶつぶつ
つつじ「えろうすんまへんなあ。
ちょい今日忙しいもんで お昼食べてる暇無いんや
かと言って体力勝負やし昼抜きも出来んのどす」
彬羽「それは仕方無いが どこぞの大食らいがな」
白「今月売りあげヤバイって聞いたから貢献してやってるのに。」
彬羽「ちょっと待て。 うちの店そんなにヤバイのか」
白「安心しろ ひなの話じゃこの出前でチャラぐらいだ。
敬ってへつらえ」えへん
彬羽「ぐ・・っ」イラッ
つつじ「一食でどんだけかかるんや あんさん。」
白「まあ来たなら遊んでけ。
面白い事無いけどな」身支度せかせか
彬羽「仕事中だ。」きっぱり
つつじ「マジメやなあ」
粋「あれ?カラス来てたのかよ」
彬羽「ん?今日は見習いもいるのか」
白「今日忙しいのは主にその見習いのせいだ」
粋「兄上 後始末させてすんません。」
彬羽(何があったんだ。)
つつじ「ようは 今日の部終わったら地獄の猛特訓やな
まさか ちょい役であんな・・ 思い出した無い 」ふっ
粋「雑用からやり直させてイタダキマス」どよーん。
彬羽「お前 向いてないんじゃないのか」
粋「Σ頑張ってる奴に言うセリフじゃねえだろ!!」
つつじ「はい。どうどう 彬羽はんは心配して言うてくれとんやでー」
白「んで、今度は何をした?」
粋「へ?」
白「さっき入ってくる時 何か言おうとしたろ。
バカラス居たから話反れたけどな」
彬羽「? そうなのか?」
粋「えーと。兄上 何でそんな細かいの気が
「お前も役者やりたいなら舞台裏でも神経常に研ぎ澄ましとけ。」
彬羽(こいつ、こんな真面目にやる事あったのか)
粋「えーと。そんじゃ言うけど その」もごもご
つつじ「なんや?大道具でも壊したん?」
粋「いやいや。どこぞのカラスじゃあるまいし そうじゃなくてそのー」
白「ちょうどここに 爪の間に刺しやすそうなカンザシが。」
粋「Σぎゃああ!!言うっ!言うから兄貴落ち着いて!」ひいいっ
つつじ「Σはよ言い!お兄はん めんどくさいの嫌いなんやから!!」
彬羽「手前もプロなら 仕事の道具をつまらん事に使うな」取り上げっ
白「あ。」
つつじ「彬羽はん!ナイスや! あんさんの背なら普通の人は届かん Σあだっ!」
彬羽「Σピンポイントでスネを蹴るな!」
白「ふん。」
粋(兄貴 最近背丈弄られるの嫌がんなあ。)
白「で?」
粋「あ、はいい!!」びくっ
つつじ「なんで、びびるん」
粋「えーと。実は・・」ごそっ
一同「?」
粋「少し目を離した隙に私物が切り刻まれてて。」
草履ザックザク
つつじ「めっさ解りやくいじめられとんな。」
白「成る程。 それで そんなアホみたいな備品使ってるのか」
粋「衣装落ちのハデなのあって良かったよ」ふっ
つつじ「あ。ものごっつい派手な花柄やな」
彬羽「お前ら そんな悠長にしてていのか。
これ カミソリも仕込まれてるぞ」がさっ
粋「Σげ。」
白「馬鹿だな
切り刻まれたら履けないから カミソリ刺さりようが無いのに」しれっ
彬羽「Σそういう問題か!?」
白「遅かれ早かれこうなるの解ってたしな
そういう世界だ」きっぱり
粋「解っちゃいたけど 実際やられるとくるなあ」うーん。
つつじ「まあ当たり前の反応やな。
わてら慣れたわ」
彬羽「とんでもない世界だな」
粋「確か 兄貴の草履に五寸釘?の奴は マキビシ仕込んで撃退したんだっけ?
つか、どうやって相手さがし当てるんだよ」
白「ん?そこはだ
あ。」
つつじ「ん?どないしたん」
白「今日のシゴキ。
自力で犯人を見付けて落とし前つけさせる事。」
粋「Σだからどうやって!?」
白「さっき言っただろ
神経研ぎ澄まさせとけ。そしたら解る」
粋「Σすんごいザックリしてる!!」
彬羽「そういうもんなのか?」
つつじ「白はんのは 普通に野生の勘や。」
白「で、相手は二度とやる気が起きないようにしっかりシメとけ。
出来るまで 帰れないぞ 」
粋「Σ!!」
つつじ「うわー。けどまあ一石二鳥やしええやん。頑張りやー」
彬羽(それ 弟がノルマ達成するまで自分も帰れ無くないか。)うーん。
粋「と、とりあえず行ってくる!」ダッシュ
彬羽「どこにだ。」
つつじ「なんぞ手懸り見つかるとええなー。」
白「ま、大丈夫だろ。あれでもあの歳まで一人で生きてきたんだし
俺らは午後の部に集中だな。」
つつじ「あんさん。信用しとんのか適当なんか解りに「適当。」
彬羽「しかし 仮に犯人を見付けたとして
どう落とし前つけさせるつもりだ
こんなもん仕込む奴が逆怨みしたら 更にめんどくさくならないか?」カミソリっ
白「バカラス。大事な事忘れてるな」ふふんっ
彬羽「は?」
白「あいつは元ヤンだ。」
つつじ「Σ裏口の方から何かの断末魔があっ!!!」ひいいっ
白「突き止めるの案外早かったな」うむ。
彬羽「Σいいのか!?
引き潰されたカエルみたいな悲鳴だったぞ!」
つつじ「彬羽はん落着きい!それどんな声やねん!」
白「問題ない。
大事になる前にもみ消すし」
つつじ「まあ。それもそうやねんけどな。」
彬羽「Σつつじ!手前もか!!」
つつじ「優しい事言うとったら足元救われる世界どすえ?」しれっ
白「カミソリ仕込む奴のが悪い
あ、コレ魄哉に言って指紋取っといてくれ」
彬羽「Σ手際良すぎるだろ」
皐月「あの二人が ここのツートップな理由解ったやろ?」もぐもぐ
彬羽「おい。いつから居たかはもういい
人の注文した弁当を食うな」
皐月「気にしたらあかん。
しっかし。ほんま
二人揃って過保護やな
後始末やったるなんてやさしーわ」
白・つつじ「Σ!?」
彬羽「嫌な過保護だな。」