一の陣~第一篇~
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
7月29日
今日は篠原先輩と旅行の日。集合場所に着いた。時刻は11時18分と、集合時間まであと2分。
夏「あ、淳樹くん。こっちこっち」
集合場所にはもう先輩が居た。
『遅れてすいません』
夏「ううん。時間ぴったり。佐久間くんじゃこうはいかないわね」
先輩は笑顔で迎えてくれた。いつも制服姿しか見てなかったから、私服姿がとても新鮮だ。
俺は安物のポロシャツにリュクサックという地味な格好。
『…』
「どうしたの?」
『いえ、いつも制服姿しか見なかったので、素敵だなって…』
夏「そ、そう」
あれ、気まずそうに目を逸らされてしまった…?褒めたつもりだったけど、失礼な事言ってしまったか?この話題はもう終わりにしとこう。
『そ、それでアルバイトって何するんですか?何でもやりますから!』
夏「ありがとう。それじゃ早速…」
『…?』
先輩が笑顔で視線を落とす。先輩の視線を追うと足元に置かれた荷物があった。大きなバッグだけなら旅行の荷物と言い切れるが、なぜか、お面をウクレレ、花火らしきものが詰まった紙袋もある、紙袋だけでざっと8個。
夏「お願いできるかな?」
満面な笑みで頼まないでくださいよ。こんな見た目だけど、力には多少自信はある。佐久間だったら無理だな。
『よいしょっと』
荷物を持ったらそんなに重くはなかった。