転入
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
京「どこにあんの~?」
井ノ上さんが空に向かって叫ぶ。それもそうだ。かれこれ30分も歩き回っているんだから。
伊「たぶんこの辺りだと思うんですが…」
火田くんがデジヴァイスと周りの景色を交互に見て確認する。
『ここら辺だねぇ』
俺も自分のデジヴァイスを見て確認してるけど、確かにここら辺で合ってる、はず。だけど、それらしいものは見つからない。
ヒ「今度はどんなデジモンが生まれるのかな?」
『次は生まれないかもしれないよ?』
タ「生まれたとして、まだ選ばれし子どもがいるってことなのかな?」
ホ「さぁ?私たちも検討もつきません」
大「…こっちの方だぜ!」
?「何をしている!」
京「うわっ、出た!」
歩いているといきなりマントを羽織った男の子が現れた。
大「あ、てめぇ!この間はよくも!」
そういって本宮くんはそのマントの男のところに走って行く。
大「てやっ!…うおっ!!?」
本宮くんが殴りかかるとすり抜けて転んだ。いきなり暴力は良くないよ。
タ「これは立体映像だ!」
『おお~、これが立体映像かぁ。初めて見た』
京「淳樹くん!感心するとこじゃないわよ」
『すいません』
?「君たちみたいな愚かな人間たちがどうしてこの世界を行き来できるんだ?」
伊「どうしてって…」
みんなが顔を合わせる。デジタルワールドに選ばれたからだって言ってなかったっけ。
?「本当ならここには選ばれたものしかはいいってこられないはずなんだよ」
「「「えーー!」」」
このマントの男も選ばれた子供なのか。そうには見えないけど。
『じゃあ、君も選ばれた者なんだ』
?「当たり前じゃないか」
ヒ「あなたも?!」
?「ともかく、君たちの存在は僕を不愉快にさせる」
『俺たちもデジタルワールドに来れるんだから、俺たちも選ばれた者だろ?』
?「それじゃ君たちと僕がまるで同じ扱いを受けてるようだ」
『同じ扱いで何が悪いんだよ。現実世界じゃないからっていい気になるな。隠れてないで姿を見せなよ』
黙って聞いてれば他人の事を馬鹿にしすぎにも程があるぞ。
『!?』
映像が消えたその後に、地響きが起きた。
大「なんだ!?」
森の中からティラノモンが現れた。ティラノモンの肩に先程のマント男が乗っている。
?「選ばれし子供っていうのは僕みたいな完璧な人間のことを言うんだ。君たちじゃない」
大「完璧な人間だって!?」
完璧な人間なんてこの世にいるわけない。ましてや子供なんて。
タ「一体、何様のつもりなんだ」
?「このデジタルワールドは僕のものだ。早く出て行け!」
『デジタルワールドはデジモンたちのものだ!君のものじゃない!』
?「僕のゲームを邪魔するならそれ相当の仕打ちをせざる終えないな。やれ、ティラノモン!」
ヒ「危ない!」
マント男の命令でティラノモンが攻撃をしてきた。
大「何しやがる!!」
ブ「いくぜ、大輔!」
大「よーし!デジメンタルアップ!!」
ブ「ブイモン!アーマー進化!!燃え上がる勇気!フレイドラモン!!」
?「ふん。同じ手が何度も通用すると思うのか?これだから頭の悪いやつは嫌だよ」
マントの男がティラノモンから降りる。
大「ほんっとにむかつくやつだな!」
『どうしようもない奴だ。1回痛い目をみないと分からないのか』
そうか、こいつがデジモンカイザーか。ふざけてやがる。
カ「ティラノモン」
ティラノモンがフレイドラモンに向かって走った。
ブ「うわあ!これくらいで…ナックルファイアー!!」
フレイドラモンは攻撃を受けるが、空中で体勢と立てなおしてティラノモンに攻撃をする。
?「ふふ…」
デジモンカイザーが鼻で笑う。そしてティラノモンは尻尾でフレイドラモンの攻撃をはじいた。
大「なに!?ちっきしょう!!」
ホ「京さん!」
京「うん!デジメンタルアップ!!」
ホ「ホークモン!アーマー進化!羽ばたく愛情!ホルスモン!」
井ノ上さんの掛け声により、ホークモンはホルスモンにアーマー進化した。
ホ「レッドサン!」
ホルスモンはティラノモンの攻撃を交わして攻撃をする。攻撃が効いてティラノモンはひるんだ。
カ「数が多ければいいと思ってるのか!出て来い!我がしもべたちよ!」
『!!』
周りから他のティラノモンが4体現れた。
『おいおい、人の事言えないだろそれ』
京「全部で5匹も!?」
伊「アルマジモン、お願いします!」
ア「任せるだぎゃあ!」
伊「デジメンタルアップ!」
ア「アルマジモン!アーマー進化!鋼の英知!ディグモン!!」
2人に続いて今度アルマジモンがディグモンにアーマー進化した。
『ブイモン、ドルモン頼んだぞ』
「「おう!」」
ブイモンとドルモンが1体のティラノモンに向かった。
テ「何で私たちは進化できないいんだ!」
パ「僕たちだって戦いたいのに!」
テイルモンとパタモンが進化できないことに悔やんでいる。
カ「この暗黒デジヴァイスがある限り君たちは進化できない。ティラノモン!あの2匹を集中攻撃をするんだ!」
タ「なんだって!?」
大「卑怯だぞ!デジモンカイザー!」
奴の言葉でティラノモンたちはテイルモンとパタモンに集中して攻撃してくる。
『ふざけやがって…』
伊「このままでは拉致があきません!デジメンタルにかけましょう」
タ「でも誰のデジメンタルか分からないじゃないか」
『火田くんの意見に賛成だ。ここで何もしないよりもマシだ』
ヒ「わかった!テイルモンいきましょう!」
タ「パタモン!こっちだ!」
『ブイモン、ドルモン!俺はデジメンタルを探しに行ってくる!そっちは頼んだぞ』
V「おう!任せとけ!」
ド「そっちは頼んだぞ」
テイルモンとパタモンが高石くんと八神さんと合流をして、俺たちは火田くんの後に付いていった。
カ「逃がすか!ティラノモン!」
ド「させるか!」
V「いかせないぜ!」
ブイモンとドルモンがティラノモンに攻撃をして足止めをする。
カ「なぜお前たちは進化をしないんだ?いや、出来ないのか」
V「俺たちは進化しなくたって強いからな」
ド「そうさ。進化しなくてもいいように修行してるからな」
カ「ふん。たかが成長期のデジモン2匹相手に何をやっている!ティラノモン!」
ブイモンとドルモンのお陰でティラノモンに追いかけられることはなかった。