ダークタワーを倒せ
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『…雪原かよ』
SOS信号の発信場所に飛ばされるとまさかの雪、雪、雪の一面真っ白の雪原だった。
大「さっぶぅっ…なんだよここ…ヒカリちゃん、大丈夫?」
ヒ「うん」
『…』
そう言ってるわりには足が震えてるような。
ヒ「…え」
『女の子が我慢しちゃダメだよ』
着ていたパーカーを脱いで八神さんの肩にかけてやる。見てるこっちが寒くなる。
ヒ「…ありが、とう」
大「なっ!淳樹~、お前ぇ!」
あっ、ごめん本宮くん、気をつかえなくて。
タ「…」
テ「あら、気が利くね」
V「淳樹やるぅ~」
ド「好感度アップだな」
『お前らうるさいぞ。子供かよ』
ド「淳樹も子供だろ」
それもそうか。
丈「みんな、良かったらこれを使って」
木戸先輩が手に持ってるコンビニの袋から人数分の使い捨てカイロを出してきた。すごい、こんな事も予想してたのか。頭いい人は考え方が違うな。
ヒ「ありがとうございます」
タ「さすが丈さん。準備いいですね」
京「ぅぅ~、それにしても寒い…わっ」
井ノ上さんがカイロを地面に落とした。
京「あー、しまった…あ、丈さん!」
丈「ん?…あ、ゴマモン!!」
カイロが落ちてその場所の雪が溶けると、傷だらけのデジモンが埋まっていた。みんなで周りの雪を掻いてデジモンを掘り起こす。
丈「ゴマモン、ゴマモン!」
ゴ「ぅ…丈?」
城戸先輩の呼び声にゴマモンは気がづいた。
丈「しっかりしろぉ!」
ゴ「来てくれたんだ…」
丈「当たり前だろ。会えなくてもずっと心配してたんだ」
ゴ「テントモンからテレビで丈たちに連絡出来るって聞いたから…」
丈「うん。ちゃんと信号をキャッチしたよ」
ア「オレがSOS出しても伊織はきっと来てくれないだぎゃぁ」
伊「え?」
テ「なに拗ねてるのよ、アルマジモン」
城戸先輩とゴマモンの友情に嫉妬してるのか。
丈「どうしたんだよ、こんなに傷だらけで…」
ゴ「アイツが、デジモンカイザーのヤツが!」
大「ここにもあの塔を建てやがったのか」
雪原の向こうに憎たらしくもダークタワーが立っていた。
丈「あれは?」
ヒ「デジモンカイザーが建てた塔です」
タ「あの塔にあるエリアでは、イービルリングという輪をはめられたデジモンたちはデジモンカイザーの言いなりになってしまう」
『それに、通常の進化も出来ないんです』
大「くそっ、ぶっ壊してやる」
今にでも塔を破壊したいところだけど。
ヒ「でも、この雪原を横断しないと、あそこへは行けない」
タ「こんな所を歩いて行くのは大変だなぁ」
京「スキーとかスケート、持ってきてません?」
丈「いや、僕もそこまでは…」
流石にスキーとか用意できないだろ。カイロを用意しただけ凄いけど。ソリとかあればなぁ…。周りを見渡すと後方には針葉樹林が広がっていた。
『城戸先輩、ロープ…なんてあったりしませんか?』
丈「え…あるけど」
『ビンゴ』
京「それ、私のセリフ」
ヒ「淳樹くん、何か思いついたの?」
『木を切ってソリを作れないかなって』
京「ビンゴ!それだわ!」
丈「ソリなら早く行けるね」
V「よーし!みんなやるぞ!」
全「おー!!」
ブイモンの掛け声でみんな作業に取りかかった。
~・~
大「…ふう、出来たぞ」
大人数で作業がスムーズに進み、あまり時間をかけずにソリが完成した。
京「これなら早いわね」
『みんな、頼んだよ』
ド「おう、任せろ」
ア「あの塔を倒すためだぎゃぁ。頑張るぎゃぁ」
伊「アルマジモン、お願いしますね」
ア「…ふんっ」
アルマジモンはさっきの事を引きずっているようで火田くんに対する態度が相変わらずだ。
大「出発!」
全「おー!」
本宮くんの掛け声でデジモンたちがソリを引っ張り、ダークタワーに向かう。
大「ひゃっほーい!」
京「速いはやーい!」
デジモンたちの力によって予想以上にソリのスピードが速い。これならすぐダークタワーまで行けそうだ。
パ「…あっ」
飛んでソリを引っ張ってるパタモンが何かを見つけた。
京「何あれ…雪だるま!」
ダークタワーの前にたくさんの雪だるまが立ち並んでいた。
京「沢山あるよ。可愛い!」
『…待って、あれは』
全「あ!」
塔に近づくにつれ、雪だるまではなくユキダルモンの群れだった。そして右足にはイービルリングが付いていた。
カ「やれ!」
『!?…くるぞ!』
どこからかデジモンカイザーの声が聞こえ、その声を合図にユキダルモンたちが構えた。
「わああ!」
手から放たれた“絶対零度パンチ”が俺たちを襲う。ソリを引いてるデジモンたちが止まるとこなく懸命に攻撃を避けてくれる。
大「う~、あいつらー」
ソリの先頭に座っていた本宮くんに返り血、ならぬ返り雪が盛大にかかった。前にいなくてよかった。すごく寒そう。
丈「奴らの間を全速力ですり抜けて逃げるんだ!」
大「逃げる!?」
丈「塔を倒すのが目的だろ!?ここで戦うより先に進んだ方がいい!」
『城戸先輩に賛成です。ダークタワーを倒せばユキダルモンは正気に戻る。先に塔を倒そう』
大「そっか!分かった!」
タ「皆、全力で頼む!」
全「おう!!」
『ブイモン!ドルモン!』
皆の掛け声の後に俺は2人を呼び叫んだ。
V・ド「っ…おう!」
2人は俺の呼びかけを理解して自分の身体を縛っている縄を解いた。それを見て俺はソリから飛び降りた。
ヒ「淳樹くん!?」
『そのまま進んで!後を追われないように足止めするから!』
ヒ「でも…!」
『大丈夫。必ず戻るから』
ヒ「…うん!無茶だけはしないでね!」
『ああ!』
皆を乗せたソリは更にスピードを上げてユキダルモンの横をすり抜けた。
京「やった!」
大「楽勝だぜ!」
「向こうの丘を狙え!」
カイザーの指示でユキダルモンたちが一斉に皆の走る先の丘に絶対零度パンチを放った。何故丘なんかを…?
『…まさか!?』
大「どこ狙ってんだよ!」
『違う!雪崩だ!』
ユキダルモンの攻撃で丘に積もってる雪が雪崩て皆に迫る。
大「避けろー!」
横に大きく避けて雪崩には巻き込まれなかった。
『よかった…あ!』
安心したのもつかの間、避けた先は崖だった。
大「とべー!」
本宮くんの掛け声でデジモン達は崖を飛んで、向こう岸に着いた。
『おっ!すごっ…ちょ、前まえ!』
またのつかの間、また目の前に崖。
「うわあああ!」
デジモン達が急いで方向転換すると後ろのソリが勢いよく振られて横転して乗っていた皆が投げ出された。
『火田くん!』
ゴ「任せて!」
火田くんだけが崖へ落ちた。崖の下は川なのかゴマモンが一目散に飛び込んだ。
『大丈夫かな…』
V「淳樹!」
『ん?うおっ!?』
ブイモンに呼ばれて振り返ると絶対零度パンチがこっちに向かって放たれていた。
『あっぶねぇ…』
なんとか避けて安堵する。他人の心配をするなってか。
ド「余所見すんなよ淳樹」
『ごめんごめん。こっちを片付けないとな。ユキダルモン達の足のイービルリングを壊してくれ』
V・ド「おう!」
ものの数分でこの場にいるユキダルモン6体のイービルリングを破壊した。
『流石だな』
V「ユキダルモンは動きが鈍いからな」
ド「すばしっこい俺らとの相性は抜群だぜ」
『ああ、そうだな』
ド「淳樹、ダークタワーへ向かおう」
ド「皆より先に行って壊してやろう!」
『ああ、行くぞ』
カ「そうはさせないよ」
『なに!?』
V「あ、ユキダルモンが!」
ド「また増えた」
『あそこか』
声が聞こえた方向を見ると、デジモンカイザーが崖の上から俺たちを見下ろしていた。
『ドルモン、ブイモン。ユキダルモンの相手は任せた。俺はデジモンカイザーを捕まえる』
V「分かった」
ド「淳樹も気をつけろよ」
『ああ』
カ「あっちの方が面白そうだ。ユキダルモン、こいつらを始末しとけ」
『待てっ』
雪の中からシェルモンが出てきて、デジモンカイザーを乗せて、ソリが行った方へ向かった。
『くそっ』
ド「ユキダルモンが」
V「うじゃうじゃ出てくるよ!」
ユキダルモンが先程の倍以上現れた。この数だとドルモンとブイモンには厳しいか。
『ドルモン、ブイモン、しん』
「「大丈夫!」」
言葉をいい切る前に遮られた。
ド「俺たちは今のままでも十分いける」
V「ああ、そのために修行をしたんだからな」
『お前たち…分かった。無茶はするなよ』
ド「淳樹に言われたくないな」
V「だよな」
『…口より体を動かせって』
ド「はいはい…行くぞブイモン!」
V「ああ、行くぞ!」
SOS信号の発信場所に飛ばされるとまさかの雪、雪、雪の一面真っ白の雪原だった。
大「さっぶぅっ…なんだよここ…ヒカリちゃん、大丈夫?」
ヒ「うん」
『…』
そう言ってるわりには足が震えてるような。
ヒ「…え」
『女の子が我慢しちゃダメだよ』
着ていたパーカーを脱いで八神さんの肩にかけてやる。見てるこっちが寒くなる。
ヒ「…ありが、とう」
大「なっ!淳樹~、お前ぇ!」
あっ、ごめん本宮くん、気をつかえなくて。
タ「…」
テ「あら、気が利くね」
V「淳樹やるぅ~」
ド「好感度アップだな」
『お前らうるさいぞ。子供かよ』
ド「淳樹も子供だろ」
それもそうか。
丈「みんな、良かったらこれを使って」
木戸先輩が手に持ってるコンビニの袋から人数分の使い捨てカイロを出してきた。すごい、こんな事も予想してたのか。頭いい人は考え方が違うな。
ヒ「ありがとうございます」
タ「さすが丈さん。準備いいですね」
京「ぅぅ~、それにしても寒い…わっ」
井ノ上さんがカイロを地面に落とした。
京「あー、しまった…あ、丈さん!」
丈「ん?…あ、ゴマモン!!」
カイロが落ちてその場所の雪が溶けると、傷だらけのデジモンが埋まっていた。みんなで周りの雪を掻いてデジモンを掘り起こす。
丈「ゴマモン、ゴマモン!」
ゴ「ぅ…丈?」
城戸先輩の呼び声にゴマモンは気がづいた。
丈「しっかりしろぉ!」
ゴ「来てくれたんだ…」
丈「当たり前だろ。会えなくてもずっと心配してたんだ」
ゴ「テントモンからテレビで丈たちに連絡出来るって聞いたから…」
丈「うん。ちゃんと信号をキャッチしたよ」
ア「オレがSOS出しても伊織はきっと来てくれないだぎゃぁ」
伊「え?」
テ「なに拗ねてるのよ、アルマジモン」
城戸先輩とゴマモンの友情に嫉妬してるのか。
丈「どうしたんだよ、こんなに傷だらけで…」
ゴ「アイツが、デジモンカイザーのヤツが!」
大「ここにもあの塔を建てやがったのか」
雪原の向こうに憎たらしくもダークタワーが立っていた。
丈「あれは?」
ヒ「デジモンカイザーが建てた塔です」
タ「あの塔にあるエリアでは、イービルリングという輪をはめられたデジモンたちはデジモンカイザーの言いなりになってしまう」
『それに、通常の進化も出来ないんです』
大「くそっ、ぶっ壊してやる」
今にでも塔を破壊したいところだけど。
ヒ「でも、この雪原を横断しないと、あそこへは行けない」
タ「こんな所を歩いて行くのは大変だなぁ」
京「スキーとかスケート、持ってきてません?」
丈「いや、僕もそこまでは…」
流石にスキーとか用意できないだろ。カイロを用意しただけ凄いけど。ソリとかあればなぁ…。周りを見渡すと後方には針葉樹林が広がっていた。
『城戸先輩、ロープ…なんてあったりしませんか?』
丈「え…あるけど」
『ビンゴ』
京「それ、私のセリフ」
ヒ「淳樹くん、何か思いついたの?」
『木を切ってソリを作れないかなって』
京「ビンゴ!それだわ!」
丈「ソリなら早く行けるね」
V「よーし!みんなやるぞ!」
全「おー!!」
ブイモンの掛け声でみんな作業に取りかかった。
~・~
大「…ふう、出来たぞ」
大人数で作業がスムーズに進み、あまり時間をかけずにソリが完成した。
京「これなら早いわね」
『みんな、頼んだよ』
ド「おう、任せろ」
ア「あの塔を倒すためだぎゃぁ。頑張るぎゃぁ」
伊「アルマジモン、お願いしますね」
ア「…ふんっ」
アルマジモンはさっきの事を引きずっているようで火田くんに対する態度が相変わらずだ。
大「出発!」
全「おー!」
本宮くんの掛け声でデジモンたちがソリを引っ張り、ダークタワーに向かう。
大「ひゃっほーい!」
京「速いはやーい!」
デジモンたちの力によって予想以上にソリのスピードが速い。これならすぐダークタワーまで行けそうだ。
パ「…あっ」
飛んでソリを引っ張ってるパタモンが何かを見つけた。
京「何あれ…雪だるま!」
ダークタワーの前にたくさんの雪だるまが立ち並んでいた。
京「沢山あるよ。可愛い!」
『…待って、あれは』
全「あ!」
塔に近づくにつれ、雪だるまではなくユキダルモンの群れだった。そして右足にはイービルリングが付いていた。
カ「やれ!」
『!?…くるぞ!』
どこからかデジモンカイザーの声が聞こえ、その声を合図にユキダルモンたちが構えた。
「わああ!」
手から放たれた“絶対零度パンチ”が俺たちを襲う。ソリを引いてるデジモンたちが止まるとこなく懸命に攻撃を避けてくれる。
大「う~、あいつらー」
ソリの先頭に座っていた本宮くんに返り血、ならぬ返り雪が盛大にかかった。前にいなくてよかった。すごく寒そう。
丈「奴らの間を全速力ですり抜けて逃げるんだ!」
大「逃げる!?」
丈「塔を倒すのが目的だろ!?ここで戦うより先に進んだ方がいい!」
『城戸先輩に賛成です。ダークタワーを倒せばユキダルモンは正気に戻る。先に塔を倒そう』
大「そっか!分かった!」
タ「皆、全力で頼む!」
全「おう!!」
『ブイモン!ドルモン!』
皆の掛け声の後に俺は2人を呼び叫んだ。
V・ド「っ…おう!」
2人は俺の呼びかけを理解して自分の身体を縛っている縄を解いた。それを見て俺はソリから飛び降りた。
ヒ「淳樹くん!?」
『そのまま進んで!後を追われないように足止めするから!』
ヒ「でも…!」
『大丈夫。必ず戻るから』
ヒ「…うん!無茶だけはしないでね!」
『ああ!』
皆を乗せたソリは更にスピードを上げてユキダルモンの横をすり抜けた。
京「やった!」
大「楽勝だぜ!」
「向こうの丘を狙え!」
カイザーの指示でユキダルモンたちが一斉に皆の走る先の丘に絶対零度パンチを放った。何故丘なんかを…?
『…まさか!?』
大「どこ狙ってんだよ!」
『違う!雪崩だ!』
ユキダルモンの攻撃で丘に積もってる雪が雪崩て皆に迫る。
大「避けろー!」
横に大きく避けて雪崩には巻き込まれなかった。
『よかった…あ!』
安心したのもつかの間、避けた先は崖だった。
大「とべー!」
本宮くんの掛け声でデジモン達は崖を飛んで、向こう岸に着いた。
『おっ!すごっ…ちょ、前まえ!』
またのつかの間、また目の前に崖。
「うわあああ!」
デジモン達が急いで方向転換すると後ろのソリが勢いよく振られて横転して乗っていた皆が投げ出された。
『火田くん!』
ゴ「任せて!」
火田くんだけが崖へ落ちた。崖の下は川なのかゴマモンが一目散に飛び込んだ。
『大丈夫かな…』
V「淳樹!」
『ん?うおっ!?』
ブイモンに呼ばれて振り返ると絶対零度パンチがこっちに向かって放たれていた。
『あっぶねぇ…』
なんとか避けて安堵する。他人の心配をするなってか。
ド「余所見すんなよ淳樹」
『ごめんごめん。こっちを片付けないとな。ユキダルモン達の足のイービルリングを壊してくれ』
V・ド「おう!」
ものの数分でこの場にいるユキダルモン6体のイービルリングを破壊した。
『流石だな』
V「ユキダルモンは動きが鈍いからな」
ド「すばしっこい俺らとの相性は抜群だぜ」
『ああ、そうだな』
ド「淳樹、ダークタワーへ向かおう」
ド「皆より先に行って壊してやろう!」
『ああ、行くぞ』
カ「そうはさせないよ」
『なに!?』
V「あ、ユキダルモンが!」
ド「また増えた」
『あそこか』
声が聞こえた方向を見ると、デジモンカイザーが崖の上から俺たちを見下ろしていた。
『ドルモン、ブイモン。ユキダルモンの相手は任せた。俺はデジモンカイザーを捕まえる』
V「分かった」
ド「淳樹も気をつけろよ」
『ああ』
カ「あっちの方が面白そうだ。ユキダルモン、こいつらを始末しとけ」
『待てっ』
雪の中からシェルモンが出てきて、デジモンカイザーを乗せて、ソリが行った方へ向かった。
『くそっ』
ド「ユキダルモンが」
V「うじゃうじゃ出てくるよ!」
ユキダルモンが先程の倍以上現れた。この数だとドルモンとブイモンには厳しいか。
『ドルモン、ブイモン、しん』
「「大丈夫!」」
言葉をいい切る前に遮られた。
ド「俺たちは今のままでも十分いける」
V「ああ、そのために修行をしたんだからな」
『お前たち…分かった。無茶はするなよ』
ド「淳樹に言われたくないな」
V「だよな」
『…口より体を動かせって』
ド「はいはい…行くぞブイモン!」
V「ああ、行くぞ!」