柵川中で
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俺の名前は黒崎 淳樹
ここ、柵川中に転校して約1ヶ月になったそんなある放課後。
「淳樹、今から暇だろ?ゲーセンでも行こうゼ!」
この学校に来て最初に友達になってくれた安藤悟が俺の背中を叩く。加減をしてくれ、痛いわ。こいつの能力は発火能力者(パイロキネシスト)の強能力(レベル3)で能力はたいしたもんだが、能力以外は…馬鹿だ。
『そーだなぁ…お』
この後は特に用事はないしな、と思ったところに見知った顔の女子中学生が目に入った。2歳下の1年生で頭に花が咲いて…じゃなくて、花飾りをしている風紀委員(ジャッジメント)の初春飾利だ。相変わらず目立つ頭だな。
「うーいはーるんっ」
初春の後ろから長い黒髪の少女が初春のスカートを勢いよく捲りあげた。
「はぇ…?ひゃうぅ!!」
勢いよくスカートを捲られたおかげ…せいで水玉の可愛らしい下着が見えた。決して、見たくて見たんじゃない。
「おぉ、今日は淡いピンクの水玉かぁ~」
「いっ、いきなり何するんですか佐天さん!」
「クラスメートなのに敬語とは他人行儀だねぇ~」
周りを気にせずスカートを捲りあげるなんて…少しは気にしようか。
「どれっ!!距離を縮めるために親睦をふかめてみようかね」
「きゃぁー!」
行きにくい…けど。
『悪い安藤、用事あるから一人で悲しく行って来い』
「なんだよ連れねえなぁ…って悲しくって言うな!」
『冗談だよ。またな』
安藤と別れて俺は初春のいるところに向かった。
『よっ初春。久しぶり』
「えっ… 淳樹先輩!?お久しぶり、じゃないですよ!学校でいつも会っているんじゃないですか」
『そうだけど、話すのは久しぶりって意味だよ』
確かに同じ学校だから姿は見かけるけど、こうやって話すのは久しぶりなのである。
「ねぇ、初春。黒崎先輩とは知り合いなの?」
『君、俺のこと知ってるの?』
「知ってますとも!1ヶ月前、謎に転校してきたイケイケで笑顔の素敵な黒崎 淳樹先輩ですよね?」
『イケイケで笑顔が素敵って、またまたぁ』
まぁ、悪い噂よりはマシか。
「淳樹先輩とは、風紀委員の関係で知り合ったんですよ」
「先輩、風紀委員なんですか?」
『違うよ』
「えっ、じゃあどうして?」
「先輩は風紀委員にスカウトされたんですよ。そこで知り合ったんです。でも、スカウトを断ったんですよね」
「すっ、すごいじゃないですか!スカウトなんて。でも、なんで断ったんですか?」
『なんでって…俺、意外と悪い子だぞ?』
「またまたぁ~、そんな事言っちゃって」
『くすぐったいよ』
適当に返したら肘で脇腹をつつかれた。縛られたくないってのが理由だけど。
「あっ、私これから白井さんに会う約束してるんですよ」
「白井さんって風紀委員の白井黒子?」
『白黒かぁ』
白黒、もとい白井黒子とも知り合い。もちろん、風紀委員関係でな。
「はい!念願叶って御坂美琴さんに合わせてもらえるんです!!」
御坂美琴って確か…。
「学園都市でも7人しかいない超能力者(レベル5)の一人の超電磁砲(レールガン)、常磐台のエース、あの御坂美琴さんですよ!」
やっぱそうか。
『俺も行っていいか?』
学園都市でも7人しかいない超能力者。ちょっと見てみたいな。
「じゃ、3人で行きましょう!!」
「えっ、私は…」
『君も行こうよ。って自己紹介がまだだったね…って俺の名前は言わなくても分かってたよな』
「私は佐天涙子です」
『佐天さんね。これからよろしくね』
「よ、よろしくお願いします」
俺たちは待ち合わせ場所に向かった。
『そうだ、初春、今度からは後ろに気をつけろよ。一応、風紀委員なんだから』
「一応じゃなくてちゃんとした風紀委員です…って、もしかして先輩、 見たんですか?!」
「あんなところでスカート捲りあげられるとは誰も思わないだろ」
「さ、佐天さん!!ひどいです!!」
「だから親睦を深めるために…ね?」
「うぅ…お嫁に行けない」