其ノ四
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優は大坂城内を探検していた。
大きくて立派な城だ。
優「すごい……!」
そんなとき、つまづいて体が傾く。
優「!」
誰かが前から体を支えてくれた。
「危ないから気をつけろ」
三成の声だった。
顔を上げると、すぐ上に彼の顔があった。
優「ごめんなさい……!」
彼女は顔を赤くして、慌てて離れる。
三成「で、何をしている」
優「探検をしてました」
三成「ふん。暇人だな」
「三成様ー!」
遠くから左近が走ってくる。
左手には本が握られている。
左近「兵法書のここなんすけど、イマイチわかんないんすよ」
三成「そんな基礎もわからないのか」
左近「あはは……」
左近は頭をかきながら苦笑いした。
三成「この暇人にでも聞け」
三成は去っていく。
優「どこ?」
左近「教えてくれるんすか!?ありがとうございます!」
彼女はほおをゆるませた。
その日から優は左近に兵法を教え始めた。
そのことによりふたりは少しずつ距離を縮めたのだった。
優「なんで兵法を勉強し始めたの?」
左近「いや〜、戦う身として覚えてた方がいいのかなって」
優 「まぁ、確かにね。覚えてたらとっさのときにいいかも」
左近は彼女を見つめた。
優「?」
左近「三成様と夫婦になったって聞いたんすけど、仲良いの?」
優「あー……いや……」
優は苦笑いした。
優「表向きは夫婦っていうか、実際には夫婦でも何でもなくて……」
左近「ふぅん」
彼女は不思議そうな顔をした。
左近「いや、何でもない!」
優「?」
優は首を傾げた。
つづく