其ノ四
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優たち四人は大坂城に帰ってくる。
吉継「三成と優、少し話がある」
優「?」
三成「わかった」
三人は三成の部屋に入った。
優は三成の右側に座り、吉継はふたりに向かい合うように座った。
吉継「これから名を上げる者に妻がいた方が良いだろう」
三成「は?」
吉継「そう賢人が言っておった」
三成は目を丸くした。
吉継「そこで三成よ、優と契りを交わせ、だそうな」
三成「は!?」
優「え!?」
ふたりは驚いた顔をした。
吉継「何も夫婦として営めというわけではない。表向きは、という話だ」
優「ん?」
三成「竜堂を紹介するときに妻だと言っておけばいいのか?」
吉継「然り」
彼女は瞬きをした。
三成「ならば問題ない」
吉継「しかし、仲が悪いと怪しまれる。寝食くらい共にしろ」
優「一緒に寝るの!?」
三成「布団を離して寝れば問題ない。そんなに嫌か」
彼女は驚きで固まったー。
「え!?」
侍女は驚きで口に手を当てた。
優「一応報告しとこと思って」
侍女「あっ、でも、ホントに夫婦になったわけではないんですもんね」
優はうなずいた。
侍女「何かお手伝いできることあったら言ってくださいね」
優はかすかな笑みを浮かべると、小さくうなずいた。
夜ー
優と三成は同じ部屋で布団を離して敷き、お互い背を向け横になった。
手を伸ばしても届かないくらい離している。
優「……」
彼女はチラッと三成を見た。
彼はこちらに背を向けている。
優(これからどうなるんだろう……)
彼女は深く息を吐いた。
三成は目が覚める。
となりを見ると、目を見開いた。
美しい
月の光が障子をすり抜け、優を照らしている。
その寝顔はとても綺麗だった。
三成「……」
彼はしばらく彼女の寝顔を見つめたー