其ノ参
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優「弁丸……?」
幸村「優……?」
彼女は小さくうなずいた。
幸村「優……よくぞ無事で……!」
優は目を細める。
そのとき、体が飛ばされる感覚がした。
優「!」
三成「っ……」
気が付くと、彼女は三成の腕の中で倒れていた。
優「えっ」
彼女は顔を赤くする。
三成「貴様ぁ!何をする!」
三成は身を起こすなり佐助をにらみつけた。
佐助「ごめん、手が滑っちゃった」
優のすぐ傍には巨大手裏剣が地面に刺さっていた。
佐助「どうする?こっちとしては大人しく渡して欲しいんだけど」
幸村「佐助!やめろ!」
優は立ち上がると、砂を払った。
三成「こいつは渡さん。半兵衛様より置いておけと仰せつかっているからな」
優は三成に体を寄せた。
三成「心配するな。手出しはさせん」
三成は刀に手をかけた。
幸村「優はどうしたいのだ」
優「あたし?あたしは……」
優は三成を見る。
彼は刀に手をかけ、真剣なまなざしで佐助を見つめている。
脳裏に自分の前に置かれた抹茶を飲む三成が浮かんだ。
その次にそっと手拭きを差し出してくれた三成が浮かんできた。
優「……もう少しここにいてみたい」
幸村「……わかった」
佐助「えっ?旦那?」
幸村「撤退だ!」
幸村はきびすを返した。
幸村「
幸村はかすかな笑みを浮かべると、歩き出した。
佐助は戸惑った様子で後を追った。
三成「お騒がせな奴らだ」
三成は息を小さく吐いた。
つづく