其ノ弐
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利休「優様、お好きでしたよね」
優「っ……」
彼女は小さくうなずく。
利休「優様は加須底羅 、蘭丸様は金平糖。そのように信長様から聞いておりました」
優は菓子切りで加須底羅 を刺し、一口食べた。
優 「美味しい……。美味しい……っ」
ポタ……
ポタッ
瞬きをする度に涙が頬を伝い、畳に落ちていく。
三成は彼女の横顔を見つめた。
三成「……」
美しい
そう思った。
不謹慎だとわかっていながら、美しい横顔に目を奪われてしまった。
生まれてこの方、こんなこと初めてだ。
豊臣のために戦うこと
豊臣のために人生を捧げること
それだけを考えて生きてきた。
女性に関心を持ったことなど一秒たりともなかった。
三成「……大丈夫か」
三成は自分の手拭きを彼女に差し出す。
優「……大丈夫」
優と三成以外の5人はふたりを見守る。
三成「それは美味いのか」
優「うん」
優はぐっと涙を拭いた。
利休は目を細めて彼女を見つめた。
茶会が終わると、優と三成、吉継、左近の四人は立ち上がった。
利休「優様」
彼女は利休を見る。
利休「前に進んでください。きっと信長様も濃姫様も、蘭丸様もそれを望んでいます」
優の目が潤む。
利休「過去を忘れないことは大事ですが、前に進むことも同じくらい大事です」
優「確かに……過去ばかり見ていても仕方ないね。それに……泣いてばかりいたら、蘭丸に怒られちゃう」
彼女は切なそうに笑い、茶室を出た。
左近は心配そうに優の背中を見る。
利休「三成様、どうか、優様をよろしくお願いします」
利休は頭を下げた。
三成「……」
三成は黙って茶室を出る。
左近「待って!三成様!」
左近と吉継も後を追うように茶室を出たー。
つづく
優「っ……」
彼女は小さくうなずく。
利休「優様は
優は菓子切りで
優 「美味しい……。美味しい……っ」
ポタ……
ポタッ
瞬きをする度に涙が頬を伝い、畳に落ちていく。
三成は彼女の横顔を見つめた。
三成「……」
美しい
そう思った。
不謹慎だとわかっていながら、美しい横顔に目を奪われてしまった。
生まれてこの方、こんなこと初めてだ。
豊臣のために戦うこと
豊臣のために人生を捧げること
それだけを考えて生きてきた。
女性に関心を持ったことなど一秒たりともなかった。
三成「……大丈夫か」
三成は自分の手拭きを彼女に差し出す。
優「……大丈夫」
優と三成以外の5人はふたりを見守る。
三成「それは美味いのか」
優「うん」
優はぐっと涙を拭いた。
利休は目を細めて彼女を見つめた。
茶会が終わると、優と三成、吉継、左近の四人は立ち上がった。
利休「優様」
彼女は利休を見る。
利休「前に進んでください。きっと信長様も濃姫様も、蘭丸様もそれを望んでいます」
優の目が潤む。
利休「過去を忘れないことは大事ですが、前に進むことも同じくらい大事です」
優「確かに……過去ばかり見ていても仕方ないね。それに……泣いてばかりいたら、蘭丸に怒られちゃう」
彼女は切なそうに笑い、茶室を出た。
左近は心配そうに優の背中を見る。
利休「三成様、どうか、優様をよろしくお願いします」
利休は頭を下げた。
三成「……」
三成は黙って茶室を出る。
左近「待って!三成様!」
左近と吉継も後を追うように茶室を出たー。
つづく