其ノ弐
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優は縁側に座り、うつむいていた。
視線の先には愛刀があった。
体調が戻ってから数日、ずっとこんな様子だ。
優「……」
部屋から出た三成は彼女を見た。
遠くからでも悲しそうな様子が伝わってくる。
三成「……」
吉継「あの娘、どうする」
三成は吉継を見た。
三成「……」
彼は考え込んだー。
三成は優と吉継、左近を連れて、秀吉と半兵衛がいる大坂城内の茶室に入る。
優「利休……」
利休「お久しぶりです、優様」
優「そうだね」
利休「座ってください」
利休に向き合うように4人は横に並んで座った。
左近「知り合いなんスか?」
優「ときどき信長様が利休を呼んで、茶会を開いていたの。あたしは参加しなかったけど、話を聞いたりしてくれた」
左近「へぇ〜」
銀髪の男と背の高い男が入ってきて、4人の向かいに座った。
「君が優歌ちゃんかい?」
銀髪の男、竹中半兵衛は訊ねた。
優「はい」
半兵衛「僕は竹中半兵衛。秀吉の親友なんだ。これからよろしく」
半兵衛のとなりには大男、豊臣秀吉が座っていた。
優「はい」
利休「優様、どうぞ」
利休は茶碗を彼女の前に置いた。
優「抹茶嫌い」
三成は彼女を見る。
彼女は子どものようにそっぽを向いた。
利休「あぁ、そうでしたね。失礼しました」
三成「では私がいただく」
三成は茶碗を右手で取ると、口を付けた。
優は少し驚いた顔で彼を見る。
三成「……悪くない」
利休「それはよかった。では、優様にはこれを」
利休は菓子を優の前に置いた。
彼女は目を丸くしてそれを見つめる。
左近は不思議そうに菓子を見た。
左近「何すか?それ」
優「
利休「南蛮菓子でございます」
優の目から涙がこぼれたー