其ノ八
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夜ー
寝る支度を終えて、優は寝室のふすまを開けた。
すぐにふすまを閉め、背中を向けた。
優(え?今ふとんくっついてた?え?見間違い?)
三成「何をしている」
ふすまが開けられた。
三成「寝るぞ」
優「あ、うん……」
彼女は深呼吸した。
三成「安心しろ。すぐには手を出さん」
優「あっ、はい」
彼女はふとんで横になる。
それでも心臓が破裂しそう……
横を見ると、三成がこちらを見ていた。
三成「もっとこっちに来い」
優は顔を赤くして、彼に体を寄せた。
すると、優しく抱きしめられた。
優「!……」
顔を彼の胸板に当てると、三成は優しく髪をなでた。
ゾクッ
優(それ、けっこうヤバイ……)
三成は優を見た。
耳まで赤くしている。
三成「ずっと……私の傍にいろ」
ビクッ
三成「……ふっ」
優の反応がおもしろかったのか、三成は静かに笑った。
三成「いずれ抱いてやる」
優「……け、けっこうです」
三成「ふん」
ほんのり甘い夜はゆっくり更けていったー
翌朝ー
目を覚ますと、優は飛び起きた。
となりにいるはずの三成がいない。
『謀反だそうです!』
あのときのことを思い出し、血の気が引いた。
優「三成……!三成!」
すると、ふすまが開いた。
三成「やっと起きたか。さっさと着替えろ」
優はほっと息を吐いた。
三成「どうした」
優「いや、何でもない」
優は組紐で髪を結わえた。
優は三成を見た。
静かに朝飯を食べている。
目の前で好きな人がちゃんと生きてて
こうやって普通の生活を送る
幸せだなぁ
優 は目を細めた。
優「わたし前に進むよ。蘭丸の分まで生きるからね」
侍女は笑みを浮かべてうなずいた。
三成は表情を変えずに黙々と食べる。
優は幸せをかみしめながら箸を進めたー
おわり
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