城下町ー

優「わぁ……！色んなお店がある！」

彼女はあたりを見回す。
三成は近くの店で茶器を見た。

「竜堂優歌はお前だな？」

見知らぬ男が話しかけてきた。

「石田三成を殺されたくなければ単身で甲斐に来い」

優は目を丸くした。

優「……明日行く」

「幸村様はお前を仲間にしたがっている」

男はニヤリと笑うと去っていった。

優「……」

彼女はこぶしを握りしめたー


翌日ー

優は廊下を歩く。

優「少し出てきます」
三成「どこへだ」
優 「友人のところへ」
三成「そうか」

彼女は城を出た。


甲斐ー

「なんだ？」
「誰だ？あの女」

優は鯉口を切った。

優「単身で敵地に踏み込むことを恐れない！もう仲間を逝かせないって決めたから！」

優は刀を抜いた。

「て、敵襲！」

優は敵兵に襲いかかった。


「優様！申し上げます！」

石田軍の兵が駆け寄ってきた。

「敵襲でございます！」

彼女は目を見開いた。

優「佐和山……!?」

「いえ、大坂にて秀吉様、半兵衛様が全軍をもって戦闘中！劣勢です！」

優の手は震え出した。

「豊臣を取るか、石田を取るか……」

ザシュッ！

優の服に返り血が飛んだ。
城下町で声をかけてきた男だ。

優「何を言っている。どっちもだ」

彼女は血払いすると、刀をさやにおさめる。

優「すぐに馬を用意して！」

「できております！」

優「全軍大坂へ急げ！最低限の犠牲に抑える！」

「はっ！」

優は馬に乗ると、走らせたー


つづく