其ノ十五 鬼姫覚醒

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兵士たちは1歩後ずさりした。

「この雰囲気……鬼姫……!?」
「ひ、ひるむな!討つのだ!」

……カチン

ひとりの兵士から血が噴き出し倒れた。

「なっ……!」

「あたしが居合得意って知らなかった?」

「くっ……。うわぁぁぁ!」

ひとりの兵士は頭の上で刀をかまえ、叫びながら走ってくる。

カチャ

兵士の動きがピタッと止まった。
胸に黒いものを押し当てられている。

「っ……!や、やめ……!」

拳銃だ。
が拳銃を彼の胸に当てていた。

「やめろ……!そんな……撃ったら……!」

「そうやって命乞いしろと主人に教わったの?」

「……や、やめてください……!何でもするから……っ」

「……もう遅い」

パァン

兵士は後ろに倒れた。
もうひとりの兵士は逃げていく。

様!荷物まとめておきました」

すると、の殺気が引いていく。

「じゃあ……兵士捕まえてあたしの兵法書持てるだけまとめとくよう指示して」

彼女は刀を抜いた。

侍女「わかりました!あっ、あなた!」

侍女は近くにいた兵士の首根っこをつかんだ。

「ひぃ!」

侍女「様の兵法書を持てるだけまとめて!一巻から順によ」

「は、はい!」

兵士はの部屋に入っていく。
彼女は侍女を見て、目を細めた。
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