其ノ十一 想い人
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
翌日ー
優 はあくびをしながら縁側を歩く。
あれからすぐには眠れず、寝不足だ。
あくびが良く出る。
優「体動かしたら眠気取れるかな」
つぶやいていると、彼女はつまづいた。
優「!」
体が傾き、倒れることを覚悟していると、
「っと」
誰かが体を受け止めてくれた。
「大丈夫か?」
この声と匂いは……
蘭丸だ。
優「ありがと、蘭丸」
蘭丸「普通何もないとこで転ぶか?」
優「悪かったね、どんくさくて」
彼女は顔を上げた。
すると、すぐ目の前に蘭丸の顔があった。
ばっちりと目が合う。
優「ち、近い……」
彼女は顔を赤くして離れた。
蘭丸「ご、ごめん」
蘭丸は頭をかく。
蘭丸「ってかどっか行くのか?」
優「ヒマだから鍛錬でもしようかなって」
蘭丸「そっか。あんまムリはすんなよ」
優はかすかな笑みを浮かべてうなずいた。
つられて蘭丸も笑みを浮かべる。
優はその場を去った。
数日後ー
優は濃姫に呼ばれ、彼女の自室に入った。
そこには自分と同じくらいの歳の女の子がいた。
濃姫「この子はこれからあなたに仕える侍女よ」
優「へ?侍女?」
「主にお召し物の仕立てなどの身の回りの世話をさせていただきます」
優「え?なんで……?」
濃姫「優はうちで良く働いてくれてるから。上総介様の許可は得ているわ」
優「はぁ……」
侍女は柔らかな笑みを浮かべる。
優は困惑した表情をした。
つづく