其ノ九 父の教え
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部屋の外が騒がしい。
不思議に思い、優は自室のふすまを開けた。
「あっ、優殿!戦です!出陣の準備を!」
優「えっ、あっ、うん!」
彼女は刀を手に取った。
その瞬間、不思議なことに力がみなぎってきた気がする。
戦に勝てる。
そんな自信がどこからかわいてきた。
優「よし!」
彼女は自室を出た。
濃姫は優を見た。
濃姫「あら?今日は張り切ってるわね」
優「なんか……力がみなぎってるというか、勝てる自信があるんですよね」
彼女は刀に手を当てた。
優「守り神のおかげかな」
濃姫は口元をほころばせた。
濃姫「そうかもしれないわね」
蘭丸は優を見た。
自信に満ちた凛々しい表情に鼓動が高鳴る。
蘭丸(お、落ちつけ!これから戦だぞ!集中しねーと!)
蘭丸は顔を横に振った。
戦場に着くと、優は馬から降り、刀の
優「!」
柄が手になじみ、初めて握ったとは思えない感覚がした。
ずっと一緒に戦ってきたような不思議な感覚だ。
優(お父さん、あたしと蘭丸を……いや、蘭丸だけでも守って)
目を閉じ、深く息を吐いた。
意外にも心は穏やかで、静かに闘志が燃えている。
戦うにはちょうどいい精神状態だ。
優「……」
目を開けると、そっと刀を抜いたー
戦が終わると、優は血払いした。
優(戦えた……!すごく集中して戦えた気がする)
体を見てみると、目立った傷はない。
蘭丸(か……かっこいい……!優、スゲーかっこよかった!)
蘭丸は顔を赤くする。
蘭丸(……よし!蘭丸、自分の気持ちを伝える!)
優(気持ちいい汗かいたな。もっと頑張ろう!
)
彼女は刀を見て笑みを浮かべた。
つづく