其ノ九 父の教え
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優は刀を見た。
優「何て名前なんだっけ?お父さん、教えてくれたはずなんだけど……。全然思い出せないや」
彼女は小さく溜め息をついた。
『優、この刀には名前があってな。愛に護るに熱いに闘うって漢字で書くんだ』
優は首を傾げる。
幼き日の彼女だ。
『この四つの漢字はまなもりあつとって呼んでる』
優『まなもりあつと?』
『あぁ。かっこいいだろ?』
父はにっと笑った。
彼女は大きくうなずく。
『愛する人を護るために闘うこと。その熱い思いを忘れてはいけないよ』
優は目を覚ます。
優「愛護熱闘 ……」
それが父の刀の愛称だ。
父は「戦の道具」としてではなく、「相棒」として刀を大切にしていた。
優「愛する人を護るために闘う……か」
今回の戦、蘭丸に好きな人がいると聞いて、嫉妬に駆られ刀を振るった。
理性を失って。
優「……」
たとえこの恋が実らずとも
この手で、この刀で護れるなら……
彼女はそっと枕を濡らしたー
翌朝ー
優はほおを叩いた。
優「気持ち切り替えて頑張ろっと!」
そう
恋が叶わなくたって、傍で護れるだけでも幸せだ
そう思わなくっちゃ
優は枕元の刀を見た。
優「ありがとう」
彼女は目を細めたー
優「何て名前なんだっけ?お父さん、教えてくれたはずなんだけど……。全然思い出せないや」
彼女は小さく溜め息をついた。
『優、この刀には名前があってな。愛に護るに熱いに闘うって漢字で書くんだ』
優は首を傾げる。
幼き日の彼女だ。
『この四つの漢字はまなもりあつとって呼んでる』
優『まなもりあつと?』
『あぁ。かっこいいだろ?』
父はにっと笑った。
彼女は大きくうなずく。
『愛する人を護るために闘うこと。その熱い思いを忘れてはいけないよ』
優は目を覚ます。
優「
それが父の刀の愛称だ。
父は「戦の道具」としてではなく、「相棒」として刀を大切にしていた。
優「愛する人を護るために闘う……か」
今回の戦、蘭丸に好きな人がいると聞いて、嫉妬に駆られ刀を振るった。
理性を失って。
優「……」
たとえこの恋が実らずとも
この手で、この刀で護れるなら……
彼女はそっと枕を濡らしたー
翌朝ー
優はほおを叩いた。
優「気持ち切り替えて頑張ろっと!」
そう
恋が叶わなくたって、傍で護れるだけでも幸せだ
そう思わなくっちゃ
優は枕元の刀を見た。
優「ありがとう」
彼女は目を細めたー