其ノ壱 旅立ち
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信濃にある4才の少女がいた。
その少女は「優」といった。
明るい少女だった。
しかし……
優「え……?お父さんとお母さんが死んだ……?」
昌幸「すまない。守れなかった……」
昌幸は深々と頭を下げる。
優「……わかりました」
彼女のほおを静かに涙が伝ったー
すぐに彼女の両親のことは軍全体に伝わった。
友達はいなくなり、いじめられるようになった。
「おまえ、ひとりぼっちなんだってな」
「うちじにだって」
優「……」
「おまえもしねばいいのに。そしたらとうちゃんたちのとこにいけるぜ」
ひとりの男の子は石を手に取る。
そのとき
「やめろ!」
目の前に赤い服を着た男の子が立っていた。
「おなごをいじめるなんて、ひきょうだ!」
優は目を丸くした。
「おまえは……!」
「に、にげようぜ!」
男の子たちは慌てて逃げていく。
「だいじょうぶか?」
優「うん、ありがと」
「僕は弁丸。おまえは?」
優「優」
弁丸「優か。よろしく」
弁丸は笑顔で手を差し伸べる。
優(なんてつよくてあかるいひと……。あたしこんなつよいひとになりたい)
優は彼の手を握った。
「はぁ⁉つよくなるためにここを出る⁉」
幼なじみの6つ上の男の子、龍二は驚いた顔をした。
優「うん。しゅぎょうをするの。つよいぐんで」
龍二「まだ早いんじゃねぇの?」
優「あたしきめたの」
龍二は小さく溜め息をつく。
龍二「わかったよ。好きにしろ」
優「じゃ、さっそくじゅんびする」
彼女は彼の部屋を出た。
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