其ノ八 RETURN(帰還)
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2日後ー
小十郎は何だか落ち着かない様子だ。
小十郎「竜堂、遅くないですか?」
政宗「小十郎、本能寺まで行ってんだぜ?そんな一日で帰ってこれるわけねぇだろ」
小十郎「にしても……」
政宗は小さく溜め息をつく。
政宗「もうすぐしたら帰ってくるだろ」
小十郎「無事に帰ってきてくれたらいいのですが……」
小十郎は心配そうな顔をした。
夜ー
小十郎は猪口をあおった。
政宗「小十郎、Pace早くねぇか?」
小十郎「?」
政宗「酒。もう少しゆっくり飲んだらどうだ」
小十郎「いつも通りですが」
あきらかにいつもと違う。
彼女が心配過ぎて深酒しないか心配だ。
政宗「小十郎、もう寝ようぜ」
小十郎「もう一杯飲ませてください」
政宗「小十郎!Stopだ!」
小十郎「……かしこまりました」
小十郎は深く息を吐いた。
翌朝ー
小十郎は目を覚ます。
門番の兵から優が帰ってきたとの報告は来なかった。
いつになったら帰ってくるのだろうか。
小十郎は小さく溜め息をついた。
うとうとしていた門番の兵は大きなあくびをした。
「お疲れ様」
声をかけてきたのは優だった。
「優殿!小十郎さんが心配してたんすよ!」
「ってか怪我つーかボロボロじゃないすか!」
「早く手当てを……!」
優「大丈夫。血は止まってるから」
彼女は勝家、織田の残党兵と共に入っていく。
屋敷に近づくと、優は急に走り出した。
小十郎に抱きつく。
小十郎「優!遅かったじゃねぇか!心配させやがって……!」
小十郎は彼女を抱きしめた。
優「でも、ちゃんと帰ってきましたよ」
小十郎「当たり前だ」
彼女は笑みを浮かべる。
小十郎「中入れ。手当てしてやる」
優「はい」
ふたりは屋敷の中に入っていく。
勝家「……」
勝家は右手のひらを見ると、かみしめるかのようにぐっと握ったー