其ノ六 FEAR(不安)
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勝家はキョロキョロと見渡す。
政宗「どうした」
政宗は不思議そうな顔をした。
勝家「優様が町から帰って来ない。すぐ帰ると言っていたのだが……」
政宗「What!?」
政宗は走り出した。
政宗は台所へ駆け込む。
政宗「小十郎……!竜堂が町から帰ってこねぇって……!」
すると、小十郎は目を見開いた。
政宗「仕込みは俺がやるから行ってこい!」
小十郎「……すみません」
小十郎は慌てて台所を出た。
小十郎は町を走りながら優を探す。
薄暗くなっているからか人はほとんどいない。
小十郎「どこにいるんだ……!」
ふと路地裏を見た。
人が倒れている。
近づいていくと、女だった。
見覚えのある着物に靴……
小十郎「優!」
小十郎は駆け寄り、抱き起こした。
小十郎「優!しっかりしろ!」
彼女は目を閉じていて、起きる気配はない。
おそるおそる口に顔を近づけると、息は感じられた。
だが、弱い気がする。
あたりを見ると血痕があった。
体中から体温が逃げていく。
小十郎「優、目を開けてくれ……!頼む!」
優「……」
小十郎は優を抱き上げ、立ち上がった。
彼女の腕が力なく垂れる。
小十郎「愛してる。もっとずっと傍にいたい。俺を置いていくなよ……!」
足早に屋敷へ歩く。
そのとき、女3人と出会った。
小十郎「……てめぇらがやったのか……?」
「えっ」
「な、何のことですか?」
小十郎「二度と優に近づくんじゃねぇ……!次はねぇぞ、コラァ!」
恐怖のあまり、女たちは涙をこぼした。
小十郎は急いで歩き出す。
優「……ん……」
小十郎「優……?」
優「小十郎さん……?」
小十郎「ったく。心配かけんじゃねぇ」
小十郎は天をあおぐ。
優「……すみません」
小十郎「帰ったら手当てしてやる」
優「ありがとうございます」
小十郎の目から光るものが一粒流れたー
つづく