其ノ壱 RESCUE(救出)
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奥州ー
「筆頭!お帰りなさい!」
政宗「おう」
「そいつが鬼姫……?」
小十郎「そうだ」
政宗「小十郎、そいつを部屋で寝かせてやれ」
小十郎「かしこまりました」
小十郎は優を部屋に連れていった。
優は目を覚ました。
ゆっくり辺りを見渡す。
枕元には荷物と刀が置いてあった。
優「んー」
彼女は伸びをした。
政宗「アイツにはこれから紅一点として戦に出てもらう」
小十郎「しかし……」
ドッ
どこからか物音がした。
小十郎「あの娘の様子を見てきます」
政宗「あぁ」
小十郎は立ち上がり、部屋を出た。
部屋をのぞくと、優が倒れていた。
小十郎「おい!しっかりしろ!」
優「目が……回って……」
小十郎「休んでいろ。動けるか?」
彼女は首を横に振った。
小十郎「ったく」
小十郎は優を抱き上げた。
優「わ!ちょっ……!」
小十郎は彼女を布団の上に下ろした。
小十郎「うちの連中への挨拶は明日でいいと政宗様がおっしゃっていた。今日は寝てろ」
優「……わかりました」
彼女は小さく溜め息をついた。
小十郎は政宗の元へ戻ってきた。
政宗「どうだった」
小十郎「今日は休んでいろと伝えました」
政宗「そうか。……で、小十郎は軍に入れるのは反対か?」
小十郎は小さくうなずいた。
小十郎「いつ暴走するかわかりません。軍が危険にさらされるようなら出陣させられないかと」
政宗「暴走しなければいいってことだな」
小十郎「……まぁ……」
政宗は彼の右肩を叩いた。
政宗「そのときはそのときだ」
小十郎は少し心配そうな顔をした。