其ノ五 HESITATION(ためらい)
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「What!?」
政宗は驚いた顔をした。
小十郎「つい言ってしまいました……」
政宗「良くやったな、小十郎」
政宗は笑みを浮かべた。
政宗「あとはAPPROACH次第だな」
小十郎「……」
政宗「いいか?Ladyは紳士的な男にぐっとくるもんだ」
小十郎「紳士的……」
政宗はうなずく。
政宗「例えば段差のあるところで手を差し伸べてやるとか」
小十郎「なるほど」
政宗「あとPRESENTも喜ぶんじゃねぇか?」
小十郎はうなずいた。
政宗「着物とかくしとか、そういう実用的なものを買ってやるんだ」
小十郎「着物か……。かしこまりました。ありがとうございます」
政宗は笑みを浮かべると、彼の肩をたたいた。
優は小さく息を吐いた。
「にゃ?」
猫が不思議そうにこちらを見ていた。
優「気になる人に告白されたの。ダメじゃないけど、あたしでいいのかなって」
猫は彼女の横で座った。
優「どうしよう。嫌じゃないし、むしろありがたいけど……」
猫はしっぽでバシッと優の腰をたたいた。
優「行けってこと?」
「にゃ」
優「ん〜」
彼女は後ろに倒れて横になった。
優「いいのかなぁ」
猫は彼女に寄り添うように寝た。
優「……ふわぁ……」
彼女はあくびをすると、目を閉じた。
小十郎は廊下を歩く。
小十郎「!」
廊下で優が猫と寝ていた。
小十郎「ふっ」
彼は静かに笑った。
上着を脱ぐと、そっとそれを彼女にかけてやる。
小十郎は目を細め、静かにその場を去った。
つづく