華の章
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「えー!?」
屋敷に佐助の叫び声が響き渡った。
佐助「旦那の性欲どうなってんの……」
優「キスどころか手をつないできてくれないの」
佐助「普通、好きな人と両想いになったら触れたいと思うはずなんだけどな……」
彼は首を傾げる。
優「どうすればいいかな」
佐助「……それは、嫉妬させるしかないかもね」
優「?」
彼女は不思議そうな顔をした。
佐助「俺が優歌ちゃんと親密にしてるところを見せて嫉妬させる。そしたらさすがに手出してくるでしょ」
優「なるほど」
佐助「やってみる?」
彼女は小さくうなずいた。
ちょうど幸村が向こうから歩いてきた。
佐助「優歌ちゃんさ、旦那でいいの?満足してる?」
すると、幸村の足音が止まった。
優「え?」
佐助「刺激足んなくない?」
優「……まぁ……足りなくないって言ったらウソになるかな」
佐助「じゃあさ」
佐助は彼女に近づいた。
佐助「俺にしちゃえば?最近、俺禁欲的だったしさ(縁がなかったからなんだけどね。春日に振られっぱなしだし)」
優「えっ……」
佐助「ってか旦那がなんでこんなかわいい子を前に平常心でいられるのか、俺には理解できないかな」
佐助は顔を近づける。
幸村「……っ」
幸村はこぶしを握りしめると、去っていく。
佐助「……あら、行っちゃった」
優「ちょっと!どうするのよ」
佐助「大丈夫でしょ」
優「えー……」
優は不安そうな顔をした。
「幸村」
幸村は信玄に呼び止められた。
信玄「優と夫婦になりたいと思っているか?」
幸村「なっ、めめめ、夫婦!?」
幸村の顔が赤くなった。
『旦那でいいの?』『俺にしちゃえば?』
優を口説く佐助を思い出す。
幸村「……うむ。他の漢に盗られたくないでござる」
信玄「ならば同じ部屋で寝るのだ」
幸村「は!?なんと破廉恥な!」
信玄「そこが駄目なのじゃ!!」
信玄は怒鳴った。
信玄「そうやって逃げていると、盗られるぞ」
幸村「っ……」
信玄「盗られたくなければ共に寝よ」
幸村は困った顔をした。