其ノ壱 本能寺の変!
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優は目をゆっくり開けた。
「大丈夫か!?」
視界がぼやけているが、こちらを見る男の顔に見覚えがある。
優「……弁丸……?」
幼い頃に良く一緒に遊んでくれた少年と顔が良く似ていた。
「今は真田幸村と名乗っている」
優「幸村……」
少しして視界がはっきりしてきた。
歳は二十手前だろうか。
当然ながら、自分の知っている弁丸とは違う。
立派な
優「幸村……大きくなったね」
幸村「優こそ。立派な
お互い笑みを浮かべる。
幸村「まさか魔王のところにいたとは」
優「たまたまたどり着いたのが織田軍だったのよ」
幸村「そうか」
優は身を起こすと、あくびをした。
幸村「体調は大丈夫か?お館様に紹介したいのだが」
優「うん、たぶん大丈夫」
彼女は立ち上がった。
その瞬間、体が傾いた。
慌てて幸村が体を支える。
幸村「大丈夫か!?」
優「大丈夫……」
幸村「熱い……。優、熱がある!休んでいろ!」
優「そういえば、体が熱い……。重くて動かない」
幸村は優を寝かせた。
幸村「しっかり休め」
優「わかったよ」
「そうか……」
信玄は心配そうな顔をした。
信玄「幸村、看病してやれ」
幸村「は!」
佐助「……(大丈夫かね、鬼姫ちゃん)」
佐助は視線を落とした。
信玄「何か気になるか、佐助」
佐助「あっ、いや……鬼姫ちゃんが明智光秀と対峙してたとき、殺気がすごかったので……」
幸村「え?優が?」
佐助「うちに置いてて大丈夫かなって」
幸村は目を丸くした。
信玄「……それは様子を見て判断する」
幸村「優は優しい
佐助「でも、それ小さい頃でしょ?」
信玄「佐助」
佐助は小さく溜め息をついた。
つづく