其ノ六 過去を乗り越える鍵
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「ほぅ……そうか」
戦から戻った佐助は信玄に報告した。
佐助「優歌ちゃんは常に真田の旦那の傍にいるべきかと」
信玄「というと……」
信玄は口元をほころばせた。
信玄「そういうことじゃな」
佐助「はい」
佐助はにやけた。
幸村は正座をし、見下ろしていた。
視線の先には布団で横になった優があった。
疲れて寝てしまったらしい。
幸村「優、俺は……」
「旦那、ちょっといいかな」
佐助は部屋の外から声をかける。
幸村「うむ、どうした?」
佐助「お館様が大事な話があるって」
幸村「お館様の身に何か……!?」
佐助「違う。そういうのじゃなくて」
佐助は首を横に振る。
幸村「じ、じゃあ……は、ははは、破門……!?」
佐助「うん、それも違うけどね。とりあえず話聞いてきなよ」
幸村「わ、わかった!」
幸村は慌てて部屋を出た。
幸村は信玄の前で正座をした。
幸村「大事な話というのは……?」
信玄「幸村、今好いた女子はいるか」
幸村「なっ、急に何を申されるか!?」
幸村は顔を赤くした。
信玄「幸村、その女子の傍で守れ」
幸村「え?」
信玄「その女子の心を支え守るのだ」
幸村「……」
幸村は小さくうなずいた。
信玄「その想い、女子に先に言わせてはならぬぞ」
幸村「うむ。伝えてきまする!」
幸村は立ち上がると、部屋を出た。
優は目を覚ますと、身を起こす。
優「寝ちゃったな」
伸びをすると、ふとんから出た。
「優」
幸村は部屋に入った。
優「あっ、あのね、幸村に伝えたいことがあるの」
幸村「その前に俺の話を聞いてくれるか?」
彼女は不思議そうに首を傾げると、うなずいた。
幸村は深く息を吐く。
幸村「優、俺は色恋が苦手だ。故に女子と接するのも苦手で……」
優「?」
幸村「だが、優とは不思議と普通に話せる。……俺は優 の傍にいたい」
優は驚いた顔をしたー
つづく